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映画グレイテストショーマンを30回以上観ました



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引用:The Greatest Showman | Official Trailer | 20th Century FOX


実は私は映画グレイテストショーマンのコアなファンです。
初めて映画館で観た時に感動して続けて4、5回観に行きました。
その後、映画自体、最近の映画としては珍しくロングランで上映されたこともあり、30回以上劇場で観ています。

特に印象深かったのは、飯田橋のギンレイホールでの最終回の上映でした。
ギンレイホールは、映画が本当に好きな人のための映画館で、とてもノスタルジックな外観を持っています。


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ギンレイシネマクラブというのがあり、入会すると1年間何度でも映画が自由に観れますが、これは日本で初のシネマパスポートだそうです。

今時珍しい全席自由席で、混んでいる時は立ち見もできるという昔を彷彿させる映画館です。
グレイテストショーマンを観にこの映画館に通っている時は、何度か立ち見客が出ていました。
最終回は、診療を終えて開始20分前に映画館に着きましたが、ずらっと観客が映画館の前で並んでおり、チケットを買う時は、立ち見かもしれませんが良いですか?と聞かれました。(全席自由席なので、前売り券はないようです)
実際には、私はぎりぎりセーフで私の3人後ろに並んでいる人から立ち見になりました。

上映が始まると、隣に座っていた女性が泣き出します。
そして、上映が終わると、観客の一人の男性が拍手をしました。
別に出演者も来ていないのに、誰に向けての拍手なのか、ただただ感動して何も考えずに拍手されたのではないでしょうか。
私はその感性が素晴らしいと思って、一緒になって拍手をしました。
するとそれが呼び水となって、会場全体から拍手が沸き起こりました。
本当に映画が好きな人たちが集まっているのだなと思いました。

もちろん、拍手しなかった人もいらっしゃいます。
そちらの人の方が合理的ですが、損をしているように私は思いました。
島田紳助さんが語っていた話をyoutubeで聴いたことを思い出しました。

島田紳助さんによれば、売れている芸能人は感性が鋭いということです。
ジャズが聴ける飲み屋に連れていくと、売れている人たちは良い曲であれば涙を流して聴いているのに、売れない人たちは曲をスルーして会話を楽しんでしまうとのことでした。
その話とオーバーラップして、グレイテストショーマンを観て感動して拍手した人たちは、感性の豊かな人たちであり、そのような感性がきっとご自身の生活でも役に立つと思ったのです。

最近感動したのは、シアタス調布での上映でした。
何も知らずに映画館に行くと、今回のグレイテストショーマンは静かに映画を観たい人には不向きなので、知らないでチケットを買った人には返金しますというような意味のアナウンスが流れており、何のことなんだろうと思っていました。

上映前にスタッフの人が出てきて、「今回はグレイテストショーマン応援上映にご来館いただきましてありがとうございます」と挨拶されました。
今回の上映はグレイテストショーマンのファンの集まりで、上映中、手拍子をしたり、拍手をしたり、足踏みをしてもOK、曲を一緒に歌ってもOKとのことでした。
サイリウムを持ってきている人が何人もいらっしゃいましたが、こちらも周りの観客に迷惑がかからない範囲で使用OKとのことでした。
以上の説明の後、再度、今回は以上のように応援上映で静かに映画を観たい方には不向きですので、知らないでチケットを買ってしまったという方には返金にも対応しておりますので、お申し出下さいとおっしゃられました。
1枚でも多くチケットは売れて欲しいはずなのに、その対応にも心打たれました。

上映中驚いたのは、字幕がいつもなら歌詞も日本語訳になるのに、一緒に歌う人のために歌詞だけ英語に差し替えられており、しかも曲に合わせてポインターが動いて歌詞を指示していくという凝りようでした。
せいぜいわずか数回の上映のためにそこまでやった関係者の皆様の心意気に感動しました。

以下は、コアなグレイテストショーマンのファンである私が書き綴るグレイテストショーマンの魅力です。
いつもなら、読む方のことも考えてなるべく長くならないように配慮しながら書いていますが、今回は遠慮なく、私のグレイテストショーマンへの思いのすべてをぶち込めて書きますので、もちろん読んでいただければためになることを書くつもりですが、本当に読みたい人だけお読みください。

・グレイテストショーマンに秘められたエネルギーの秘密
グレイテストショーマンがなぜあれだけ人気になったのか。
ひとつの原因は、参加者の想いだと思います。

まず、主演のP・T・バーナム役のヒュー・ジャックマン。
台本と曲の読み合わせをするのに出演者が集まった時、ヒュー・ジャックマンは皮膚がんで80針鼻を縫っていて、医者からは歌ってはいけないと言われていたそうです。
参加はするけど歌の部分はセリフを言うだけにしますということだったのに、途中で感極まったヒュー・ジャックマンは歌い始めます。
ものすごいエネルギーです。
このエネルギーが映画に命を吹き込んでいます。



そして、レティ役の出演者のキアラ・セトル。
内気な彼女は、最初の集まりで皆の前で歌うことはできず、後ろで歌っています。
しかし、彼女の歌”This Is Me”は、後ろに隠れてないで堂々と自分らしく生きるぞと表明する歌です。


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引用:The Greatest Showman | Official Trailer | 20th Century FOX


彼女は、歌の途中から前に出て歌うようになります。
皆が感動して一体化して歌うさまは、それを観るものすべての心を打ちます。



一般の女優さんがここまでやるの?
アン役のデンデイヤのアクションもすごいです。
リライト・ザ・スターズの歌の時、あれだけの動きができるのでアクション系の役者さんかなと思っていたら、ダンスはされるようですが全然普通の経歴でした。
空中ブランコをはじめ、あの激しいアクションはダンスの範囲を完全に超えていると思います。



特に特別な訓練を受けなくても、ハリウッドのトップレベルの男優・女優さんたちは歌って踊れるということなのでしょうか。
実際には、あの曲の撮影で全身毎日あざだらけになりながら撮影していたそうです。



ひとりひとりの限界を超えるような演技を要求したのが、グレイテストショーマンかもしれません。

・バーナムの交渉術
私が映画の中ですごいなと思ったのは、バーナムの交渉術です。
小人症のチャールズ(最初はチャールズだったのになぜか映画の途中からトムに名前が変わっています)がバーナムのショーに出演してくれるようにバーナムはチャールズの家に行きます。
バーナムが私のショーに出演して欲しいとチャールズに言うと、チャールズは皆から笑われるから嫌だと答えます。
笑われても金になるぞと言いますが、チャールズは金では動きません。
チャールズの家でナポレオンの人形を見つけていたのでとっさに、
「将軍の軍服を着せて君を出演させる。皆は笑うのでなく君に敬意を示すのだ」
と言うと、チャーリルズは納得します。


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引用:The Greatest Showman | Official Trailer | 20th Century FOX


これは、交渉術で大切な相手の価値観に寄り添うということです。
自分の価値観でいくら説得をしようとしても相手は動きませんが、相手の価値観に合わせて説得すると、相手は動きます。
金になると言われても動かなかったチャールズも、皆が君を尊敬するようになると言われると出演を受諾したのです。

歌姫ジェニー・リンドを自分の公演に出演させる時の口説き文句は、
「アメリカで最高の舞台で最高のオーケストラで歌っていただく」
「自分はアメリカの人々に本物を見せたい」でした。

ちなみに、最後の方でジェニー・リンドと決裂した時のバーナムのセリフは、
「君が出演しないと私は破産する」でした。
自分の都合で言われても、相手は納得するはずはありません。
当然、ジェニー・リンドは、最後に1回だけ歌って後の公演は出演拒否となりました。
交渉がうまく行く時とうまくいかない時の差が明確に表現されていました。

・夢を実現させる方法
グレイテストショーマンには、ザ・グレイテスト・ショー、ディス・イズ・ミー、リライト・ザ・スターズなど素晴らしい名曲がたくさんありますが、私が歌詞として好きなのが、ア・ミリオン・ドリームズです。

寝る前にたくさんの夢を描くとそれがいつか現実となって表れてきます。
昔からのベストセラーかつロングセラーのジョセフ・マーフィーの「眠りながら成功する」を彷彿させます。
自分の夢は100万個(A Million)でも遠慮せず、どんどん描いていくことです。

このコンセプトは、大成功を収めたジェニー・リンドの初公演後の夜会で、ジェニー・リンドが参加者への呼びかけでも別の形で表現されています。
「アイデアだけで成功を収めたバーナム氏に乾杯!」という呼びかけです。

この映画のバーナムの良いところは、アイデアマンのバーナムが時には失敗することがあっても、アイデアだけで成功を昇りつめていったことです。

私も、ポセンシアクリニックを始めた時、アイデアだけで勝負と思い、パーソナルデザイン法、交通費支給制度、公開医療、夜間オペなどどんどんアイデアをクリニックのコンセプトに盛り込み、最初の月からたくさんの患者様に来ていただくことができました。

私のクリニックは、ディズニーランドのように来てくれる人に感動を与えたいという気持ちで始めましたが、今回、グレイテストショーマンを観て、さらにこの映画を観た時のような感動を与えるクリニック運営をしていきたいという気持ちになり、それが30回以上映画を観るという行為になったのです。

このグレイテストショーマンの批判として、バーナムの成功が安易すぎる、最後も火事で焼けてしまって興行する建物がないという時に、「テントだ!」で片付くのは現実的ではないという声がインターネット上に上がっていましたが、バーナムが苦労したらこの映画のメッセージ性は薄れます。
あくまでアイデアで勝負して成功していくのが、(映画上での)バーナムなのです。
楽して成功したいとうのも幻想ですが、苦労しなければ成功できないというのも幻想だと気づかせてくれる映画なのです。

・映画の編集のうまさ
この映画のテンポの良さには、ネステッドループという手法が上手に隠されているように思いました。
それ以外にも各場面の切り方が微妙に前後をオーバーラップさせており、かつ途中を不自然にならないように上手にはしょっています。
そして、ひとつの場面にいくつものストーリーが込められています。

例えば、ジェニー・リンドのニューヨークでの初舞台のシーンですが、ジェニー・リンドが歌っている間だけでも、
この場面の主題であるジェニーの歌っている様子にからめて、バーナムがやきもきしながら観客の反応を気にしている様子、バーナムの奥さんの心配(ジェニーとバーナムを心配そうに交互に見比べているが、どんな心理だったのだろう)、バーナムの子供の無邪気に音楽を鑑賞している姿、レティが純粋に感動している姿、観客が感動している姿、評論家のベネットの反応、最初の方でジェニーがチラッとバーナムを見た時のジェニーのバーナムへの感情、フィリップ・カーライルとアン・ウィーラーの恋の様子、それを見つけるフィリップの親の怒りと親が怒っているのを見つけて思わずつないだ手を離してしまうフィリップ、それに怒って会場を出ていくアン、その事態を呆然と受け止めるフィリップ、最後は、歌い終えたジェニー(この時すでに密かにバーナムへの恋心があり、バーナムにやったわよと無言で伝えているように私は感じます)、バーナムの奥さんのホッとした様子、観客の歓声、評論家ベネットの静かな感動、レティが目に涙を浮かべながら感動している様子、まったくそんな外の世界に反応せず呆然と立つフィリップといろんな人の立場をわずか短時間の最後のシーンで描き出しています。
これだけの情報をたった1曲の間に盛り込んでいるのです。
かつそれを自然にやっているのが、監督マイケル・グレイシーの編集能力の素晴らしさです。


(残念ながら言いたかった最後の部分は切れていて観れません)

もちろん、ネステッドループは他の映画でも多用されていますが、他の映画ではやりすぎて目が回ってしまうことがあります。
そうなるとストーリー展開についていけなくなってしまいます。

ミュージカルを観ても、突然不自然に歌い出すことがよくありますが、グレイテストショーマンに限って言えば、歌い出すタイミングも極めて自然であり、不自然なことを自然に見せてやっているのが、この映画の良さであると分析しています。

・細部へのこだわり
映画でも、服でもその他のものでも、素晴らしい作品は細部へのこだわりがあります。
グレイテストショーマンでも、映画の最後のザ・グレイテスト・ショーの曲の中だけでも、何気なくライオンが炎の輪をくぐったり、象が前足立ちと後ろ足立ちになったり、アクロバットをやっていたりと、曲の後ろで凝ったことをやっています。



・バーナムの華
良い言葉でいえば華、悪い言葉でいえば目立ちたがり屋のバーナム。
赤いコートを着たり、奥さんのチャリティーに新しく買った豪華な家を見せる時も、シマウマの馬車に乗っています。
最後に娘のバレエの会場に現れる時も、巨大な象に乗って現れます。
ついつい目立つことをやってしまう。
これは成功する人間のひとつの特徴だと思います。

・Celebration of Humanity
この映画の強烈なメッセージは、どんな自分であっても堂々と生きるということの他に、最後の方で評論家のベネットが言っている、
「肌の色も大きさも形もすべて違う人たちをひとつの場に集めた平等性。これは人類の祝典だ」
というところにあるのではないでしょうか。

ちなみにあれだけ辛辣な批判をしていたベネットが最後になって急に態度を変えるのはおかしいと批判していた人がいましたが、ベネットは、バーナムのサーカスが全焼しただけでなく、ジェニーが辞めて公演が中止になったこと、バーナムとジェニーのスキャンダルがニューヨークの各新聞紙のトップ記事になっていることを知っていたのです。
そこまで追い詰められた人間を攻撃するなら、人間ではありません。
純粋に慰めに行ったと考えるべきではないでしょうか。
ベネットは良きライバルとしてバーナムを批判していただけであり、彼の再起を本当に願っていただろうし、彼が再起したらまた辛辣な批判をするだろうというのが、私の個人的な意見です。

・観客の笑顔は本物だ
評論家のベネットがバーナムのショーは偽物だと批判しますが、バーナムは観客の笑顔は本物だとやり返します。
一番大切なものは、感情、特に最後は笑顔になるかどうかで判断するというのは、ひとつの良い指標になりますし、実際、お笑い芸人の収入が俳優さんたちより高いことが多いように人を喜ばせることが社会的成功や収入アップに大切なことです。

・バーナムのレジリエンス(打たれ強さ、心の強さ)
バーナムは評論家のベネットにペテンだ、下劣だなどと新聞に書かれた時、酷評のひとつの単語Circusという単語を聞いて、「その単語は良い」と言って、自分のショーをMuseumからCircusに名称変更します。

また、ペテンと言われたら、ショーの出演用の帽子にペテン王子と書いてネタにしてしまいます。
ペテン王子と書かれた帽子をかぶって颯爽と舞台に上がり、素晴らしい歌と踊りを披露するバーナムのこのシーンに私は、真のリーダーはこうでなければならないと何度観ても感動してしまいます。

・糟糠の妻・バーナムの奥さんチャリティ
貧乏時代もずっとバーナムを支え続けたチャリティ。
会社が倒産して職を失ったバーナムが、また仕事を失った、俺は何をやっても続かないと言うと、だから人生が刺激的で良いのよと言い返します。
さらにしがないサラリーマン生活を送るバーナムは、こんな生活は君に約束したものではないと言いますが、チャリティは、私は欲しいものはすべて持っていると答えます。


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引用:The Greatest Showman | Official Trailer | 20th Century FOX


そんなチャリティも、バーナムが成功に向けて暴走し、ジェニー・リンドとのスキャンダルが新聞に載り、銀行に家を差し押さえられた時は、実家に帰ります。
その時でさえも、「なぜ、言ってくれなかったの(家を抵当に入れてお金を借りたこと)。言ってくれさえすれば私はOKしてた」
でした。

・実は夢を実現するために現実を十分踏まえていたバーナム
バーナムの成功は単にアイデアを出しただけではなりません。
そのアイデアを実現するために、例えば、小人症のチャールズをスカウトする時は前もって病院の記録を取り寄せていたり、ジェニー・リンドの全国ツアーを開催した時は、ビジネスパートナーのフィリップが40公演後利益が出るとざっと概算すると、正確には41公演後だとちゃんと現実を踏まえた計算をフィリップよりもしっかりとしていたのです。

ポセンシアクリニックに来られる患者様でも手術を受けようかどうか、ずっと何時間でも何日でも迷い続けている患者様がいらっしいます。
現実を変えていくにはリスクを負うことが必要となります。自分でリスクを計算し、そのリスクを負う覚悟をして前に進みだすのが正しい考え方です。

・人とつながっていくのが上手なバーナム
成功者のひとつの特徴ですが、人とつながっていくのが上手です。
運は他人が運んでくるものです。人とのつながり方が上手な人は成功しやすいです。
「宝」は、「他から」だと文字解きをする人もいます。

ひげ女レティや小人症チャールズたちをスカウトしたのもそうですし、演劇作家のフィリップ・カーライルをスカウトした時もそうです。
思い立ったらすぐにその人に会いに行き、成果を出します。
大物オペラ歌手であるジェニー・リンドにでさえ、見つけて何かを感じたらすぐに話しかけにいきます。
私は人見知りする方なので、見習いたいです。

・バーナムの成功の基礎
バーナムの成功の基礎は、想像力と身近にあるものの活用のうまさだと思います。
子供の頃は、裁縫道具を紅茶のカップに見立ててチャリティを笑わせたり(ナンパにも使えそうなテクニックです(笑))、子供が今日は自分の誕生日だと言うと即興で回転筒のついたランプを作ったりします。
このランプ、実はバーナムが会社で使っていた鉛筆立て(回転筒)と記入が終わった書類を突き刺していた文具(回転軸の部分)からできており、バーナムが会社にいて事務仕事をしている数秒間にさりげなく映し出されていました。
何人の人が気づいているでしょうか。
子供のためにわざわざ作ったのでなく、カバンの中にあったものを使ってとっさの判断で作り出せたところが、バーナムの才能なのです。

・バーナムの人材活用術
バーナムは見た目が奇妙な人たちを集めて大衆の関心を買ったという見方が基本ですが、別の見方をすると、世の中で役に立っていなかった人たちを集めて活用したという見方もできます。
こういう見方をすると(クリニック経営をしているので、どうしても経営者からの視点になってしまいます(笑))、バーナムは人材活用の天才とも言えます。

会社経営でも基本は、各個人の良い部分が出てくるような組織づくりをすることです。
その人の欠点を指摘するのでなく、長所が表現でき、伸びていくような組織づくりです。

昔、プロ野球でもあまり活躍していない選手を集めて活躍させ、再生がじょうずな監督がもてはやされた時がありましたが、組織の活性化はひとりひとりが輝けるような組織づくりをしていくことだと思います。

以上、思いついたらまた書き足すと思いますが、とりあえず、自分のグレイテストショーマンへの思い入れを書いてみました。
参考になれば幸いです。

なお、東京では10月11日までシアタス調布でグレイテストショーマンが観れますので、興味のある方は行ってみて下さい。
大阪でも堺で上映中です。
なるべくは映画館で観た方が良い作品ですが、DVD、Blu-ray、その他で観ることもできます。

継続する力が道を開いていきます ~暗示の力~



先日、催眠術の練習会に参加しました。
指導者がいる場でお互いフィードバックを取り合いながら練習すると、やはり上達していきます。

今回は、私は催眠にかからないと断言する女性が参加していました。
この会の上級講師に生まれて初めて催眠をかけてもらったらかからなかったそうです。

催眠術師は、自分が催眠をかけるのに失敗すると、あなたは催眠にかからない体質だと言って、体裁をつくろうことがありますが、この講師(現在は退職しています)もうまくかからなかったので、君は催眠にかからない体質だと断言してしまい、それがトラウマになってそれ以来、誰が催眠をかけようとしてもかからなくなってしまったそうです。

それでも催眠が好きで、将来的には催眠を自分の仕事にしたいと思って勉強を続けておられました。
自分は催眠にかからないのに、そんな自分が他人に催眠をかけても良いのだろうかと悩みながらも、それでも自分は好きだから催眠の勉強を続けるのだと今回も練習会に参加したのだとおっしゃっておられました。

参加者のひとりが瞬間催眠をかけようとしましたが、かかりませんでした。


私がかける瞬間催眠

上記は私がかける瞬間催眠ですが、かからない人だと腕を引っ張った時に抵抗して押し返されてしまいます。

この女性も、瞬間催眠で手を引っ張られた時に引っ張り返して催眠がかかりませんでした。
「かかろうと努力しているけど、身体が固くなって抵抗してしまうんです」
とおっしゃっていました。

私はこれを聞いてチャンスだと思いました。
最近、私がよく使うのは、エリクソン催眠と呼ばれる流派のものです。

催眠術は大きく古典催眠と現代催眠に分かれますが、エリクソン催眠は現代催眠のきっかけとなったアメリカの精神科医ミルトン・エリクソンが行っていたものです。

古典催眠では、被検者を力づくでねじ伏せるように暗示をかけていくので、被検者が言うことを聞いてくれる人だと、バンバン暗示が入っていきますが、抵抗が起きると一切暗示が入らなくなります。

例えば、「目を閉じて!」と言われたら、素直な人なら目を閉じてくれますが、言うことを聞きたくないと思った人や目を閉じるとそのあとどうなるか分からないので怖いと思った人など、抵抗して目を閉じてくれません。

エリクソン催眠では、相手の反応を利用していきます。
例えば、目を閉じたそうな人には、「あなたは目を閉じたくなります」と言いますが、目を閉じたくない人になら、「あなたは目を開けたままでもリラックスすることができます」と言います。
目を閉じろと言われたら、反抗する人はいますが、そんな人でも目を開けたままリラックスすることができますと言われてリラックスしてくれば、自然と目を閉じたくなるので、その時に「目を閉じたくなります」と言われると目を閉じてしまいます。

これがエリクソン催眠と古典催眠の違いです。

今回は、催眠はかからないと言っていた女性は、身体が固くなるとおっしゃっておられます。
身体が固くなるのは、催眠術ではカタレプシーという現象です。
身体が固くなる現象とカタレプシーを結び付けてしまえば催眠はかかるはずだとひらめきました。

私は、その人の腕に触れながら、
「身体が固くなったとおっしゃっておられましたが、どんな感じだったのですか?」
と、お聞きしました。
そして、身体が固くなる感じを思い起こしていただきながら、腕のカタレプシーを起こしました。

今、怒ってなくても、以前怒った時の記憶を思い出して下さいと言われて思い出すとまた腹が立ってくるように、今、そうでなくても思い出せば現在もそういう状態になりやすくなります。

この女性は催眠にかからないとおっしゃっておられたので普通に腕が固くなると暗示をかけたら無意識に抵抗して腕は固くならなかったことでしょう。
しかし、実際に身体が固くなった先ほどの体験を思い出してもらったので、腕にカタレプシーが簡単に引き起こせたのです。

「その身体の固い感覚が今、腕にもあるのが分かりますか?」
とお聞きすると、腕が固くなって動かなくなっているので、
びっくりされながら、「はい、分かります」とおっしゃいました。
「催眠にかからないとおっしゃっていましたが、今、催眠にかかって腕が動かなくなっていますよね」
と言って、手を顔の前に持ってきて、「手が顔にくっつくと、深い催眠状態になります」と催眠にかけてしまいました。



催眠にかけたら、
「○○○先生(君は催眠にかからない体質だと言った先生)が何と言おうと、あなたは今、催眠にかかっています。(事実)
あなたは、催眠にかかることができるし(事実)、これからも自分が望む時は催眠にかかることができます。(暗示。暗示はこのように事実に続けて言うと入りやすくなります。これが暗示を入れる時のコツとなります)

あなたは、催眠にかからないと言いながらも、勇気を振り絞ってこの練習会にも参加されました。
そして、催眠にかかることができるようになりました。
これからも自分が望むことは、勇気を振り絞って進んでいくことができます。
そして、自分が進みたい方向へ道を開いていくことができます。
自分が勇気を振り絞ってこの会場まで来たことを褒めてあげながら、この世界に戻ってきて下さい」
と言って催眠を解くと、感動して涙を流して泣き出されてしまいました。
催眠の勉強を続けてきて良かったと思った瞬間でした。

このように、催眠は、暗示によってその人が超えられないような壁を超える手助けをしてくれます。
ポセンシアクリニックで手術をお受けいただく患者様には、ご希望されれば無料でおかけしてますので、ご希望者はお申し出下さい。

プロフィール

永久 晶浩(ながひさ あきひろ)

Author:永久 晶浩(ながひさ あきひろ)
国立神戸大学医学部卒業
目白ポセンシアクリニック院長
https://ssl.possenssia.com/profile/
心のあり方まで含めた「美」についての総合研究者

古代ギリシアから現代アートまで古今東西の芸術的文化を研究している

主な著書に「アルファ型美人のすすめ~愛される美人vs.愛されない美人~」「『NO』と言えれば人生は開ける」

診療日誌を日々更新中

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