2017年新年のご挨拶 ~別れと新しい出会い~



明けましておめでとうございます。

昨年は入れ替わりの年となりました。
クリニック内装のリニューアルを含め、
いろんな人やものとの別れや
新しい出会いがありました。
年初もうしばらくこの傾向は続きそうです。

私だけでなく、世の中もアメリカの新大統領、
イギリスのEU脱退、天皇陛下の退位希望など
入れ替わり現象が続いています。

長く付き合うことを大切にしている人が
いらっしゃいます。
人間関係を大切にした素晴らしい考え方です。

しかし、私はその時、その場にお互いにとって
必要であり、成長を促してくれる人が
現れるという考えをしています。
だから、目の前に現れる人と全力で
付き合い、大切にします。
目の前にいる人と出会っている瞬間、瞬間は
常に真剣勝負です。
そしてお互いの学びが終わり、次のステージに
進む時が来たら、古い人間関係に
しがみつくことなく、さわやかに
別れたいと思っています。

また、どこかで会うことがあるかもしれないし、
これで終わるかもしれない。
だから、会ってる瞬間は一瞬、一瞬を
大切にしていかなくてはいけないのです。

昨年年末も12月31日まで働きました。
業務を終えたら年越しそばを食べ、
易経の卦を覚えようと紙に書きながら
眠ってしまいました。
今年の3が日の休みの間に易の64卦を
すべて暗記してしまおうというのが、
年始の目標であり、大みそかから
取り組んだのです。

元旦の日は、「最高の人生教科書 易経」
(小田全宏著)を読みました。



odaikikyou.jpg



易経はなかなか手ごわいのです。
原文はもちろん難解ですし、解説書にしても、
漢学者が書く難しく無味乾燥なものであったり、
実感のない常識論であったり、実占家が書いた
怪しげなものであったり、ひどく難しいもの、
長いもの、単純化し過ぎて幼稚なもの、
なかなかぴったりとくるものがありませんでした。

易経には何か大切なメッセージが
含まれていると思いながらも、
なかなか良い本に出会えず、何十年もしっかりと
学びたいと思いながらずっと
足踏み状態が続いていたのです。
ようやくとっかかりとの本を
見つけることができました。

そして2日は、
「易経読本」(河村 真光著)を読みました。
こちらは文句なしに素晴らしい。



ekikyoutokuhon.jpg



これでやっと易経の全貌をつかむことが
できるレベルにたどり着くことができました。
これも新しい出会いです。

よく良い人との出会いを求めて、
いろんな会合やパーティーに参加する人がいます。
しかし、なかなか良い人との出会いがないと
嘆いている人が多いように思います。
それは、
自分の成長レベルに合った人としか出会えない、
共鳴し合えないからです。


良い人や良いものと出会いたかったら、
自分が成長していくしかないのです。


私もやっと深遠な易経の世界の入り口へ
たどり着けるレベルに成長できたのだと
嬉しく思いました。

五十にして易を学べば、大いなる過ちなかるべし(孔子)
易を理解し良さを味わえるのは、人生経験を
ある程度積んでからでないと難しいと思います。
そしていったん基礎だけでも理解したならば、
易は人生を良い方向に導いてくれます。

易経はいろんな使い方ができます。
占いに使ったり、道徳の修養書として使ったり。
私の易の使い方は、自己反省や
自己成長に役立てる使い方です。

易にはそれぞれの卦に陰と陽の
6つの組み合わせの記号があります。
ひとつの記号があると、それを
陰陽まったく逆にしたり、
上下ひっくり返したりして多角的に見ていくと
さらに深い理解ができます。

例えば、姤(こう)という卦があります。
これは一番下が陰で他がすべて陽の卦です。
男性5人の中に女性ひとりが入ってきた卦として
解釈されることがあります。
5人の男性をひとりの女性が
魅惑している卦とも読み取れます。
象意は「思いがけない出会い」
「災い、騙す、女難」
危険な卦(信号)です。

この姤の錯卦(陰陽を逆にした卦)が復です。
一番下が陽で他が陰。
陰ばかりの中(絶望)にやっと陽(希望)が
芽生えたと読めます。
一陽来復という言葉がありますが、
まさにこれがその卦です。

昨年大ヒットしたスターウォーズの
スピンオフ「ローグワン」
この映画のテーマは希望で、
絶望の局面でひとつの
わずかな希望にチャンスをかける、
易経をやっている者から見れば
復の卦がテーマの映画でした。







我々人間の目というのは、バイアスがかかり、
なかなか真実を見極めることができないのです。


良い人、チャンスと思って
悪い人に騙されてしまう。
せっかくのチャンスなのに、
踏み込めないで見送り、
後でしまったと思う。
つまり、姤の卦を復と間違えたり、
せっかくチャンスが来た
復の卦なのに姤と思ってしまう。
人生は難しいものです。
姤の卦でも、惑わされている5人の男性には、
魅力的な復の女性が現れたように
見えているはずなのです。

良い人、チャンスが来たと思っても、
実は落とし穴(姤)ではないかとちょっと立ち止まってみる。
自分にとってマイナスかな、怖いなと思っても、
実はチャンス(復)ではないかと思い、
もう少し深く掘り下げて考えてみる。
そんな知恵が易経の中には秘められています。


新しい出会いは自分を成長させてくれます。
今年はじっくりと腰を据え、自分を成長させる
一年にしたいと思っています。
本年もよろしくお願いいたします。

関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

永久 晶浩(ながひさ あきひろ)

Author:永久 晶浩(ながひさ あきひろ)
国立神戸大学医学部卒業
目白ポセンシアクリニック院長
https://ssl.possenssia.com/profile/
心のあり方まで含めた「美」についての総合研究者

古代ギリシアから現代アートまで古今東西の芸術的文化を研究している

主な著書に「アルファ型美人のすすめ~愛される美人vs.愛されない美人~」「『NO』と言えれば人生は開ける」

診療日誌を日々更新中

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR