欲張り人生のススメ ~投げ銭ライブデビュー~



昨日、北川八郎先生が主催する投げ銭ライブに出演しました。


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北川八郎先生は、40日以上の断食を2回行われ、
人としての生き方や社会の役に立つ経営の仕方などの
講演を全国でされておられます。

北川八郎先生は陶芸家でもあり、世界で唯一の
自然灰釉を使った陶器を作られています。
年に2回東京で陶芸展が開催されますが、
開催期間中、北川先生とその仲間たちによる
投げ銭ライブが行われます。


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通常投げ銭と言えば、聴衆が出演者に投げ銭をしますが、
投げ銭ライブでは出演者が音をはずしたら、
ゴメンナサイと聴衆に投げ銭をします(笑)

参加資格は楽器演奏がうまくない人(笑)
間違えないで演奏できるレベルの人は参加できません(笑)



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本番ギリギリまで物陰に隠れて練習してました



自分は、いくつになっても、初心に戻らなければ
いけない状況をつくりたいと思っています。
それが、いつまでも若くいられたり、
いつまでも自分を成長させ続けるコツなのだと思っています。

例えば、医師になってある程度キャリアを積めば、
ふんぞり返ってしまう人がいます。
専門医レベルになれば、仕事上でも
世間からも尊敬されるようになります。
そして、その為に傲慢になってしまう人も出てくるのです。

自分は医学的に正しいことをやっているように思っても、
患者様やそのご家族を傷つけてしまうことがあります。
(逆にモンスターペイシェントの問題もあるのですが)

また、飲み屋で女性に対して、またタクシーの
運転手に対して横柄になる人もいます。

医学のことしか知らないのに、経済まで分かったような
気分になって、大失敗してしまう人もいます。

当院の顧問をしている会計事務所は医療関係の顧客を
たくさん持っていますが、その中で財務諸表(決算書)を
読める医師は3人だけだそうです。
その3人のところは確実に利益を出していると
おっしゃっておられました。

私が開業した時まず勉強したことは、
決算書の読み方でした。
解説書を読んでもなかなか理解できず、何度も何度も
顧問先の税理士の先生に質問の電話をしたり、
実地の中で体験しながら学び、3年かけて
財務諸表が読めるようになりました。

税理士の先生から、専門外の会計でも
このレベルでやれるのだから、きっと
専門の美容医療は素晴らしいレベルで
診療されていることが分かりますと、
おっしゃっていただくまでになりました。

私はこのように自分の専門外のことでも一生懸命やっていきます。
自分のやることは、ひとつひとつが自分の未来を決めていきます。
趣味も趣味だからいい加減にやって良いということにはならないのです。


専門外のことも、趣味のことも、限られた
時間を最大限に生かして本気でやっていく。
すると、自分の未来が変わっていくのです。


フルートや龍笛や尺八など、リードのない
管楽器は、音が出るまでが大変です。
最初は音が全く鳴りません。
私は、龍笛を3本購入し、自宅に1本、
職場に1本、持ち運び用に1本用意しました。

最初は1分ふ~ふ~吹いていると、
過呼吸になり、頭がくらくらしてきます。
1分やったら休憩、これを1日30回くらいは繰り返します。
まだ音が出ないので、クリニックで診療の合間に吹いても、
真夜中に寝室で吹いても誰にも迷惑はかかりません(笑)
繰り返すうちに2週間くらいで音が出るようになりました。

自分ができないからと言ってがっかりしない。
カッコ悪いからと恥ずかしがらない。
そうしてしまうと、続かなくなります。
ひたすら、自分ができるようになることを信じて、
淡々と愚直にやっていくのです。
それができるようになるコツです。


音が鳴り始めたら、音作りをします。
チェーン店がたくさんある音楽教室では、
ひとつひとつのテクニックをおろそかにして
先に進むことを優先していくことが多いように見受けられます。
その方がやった感があって面白いし、
継続して生徒が通ってくれやすいからです。
しかし、これでは本当の意味での
レベルアップは難しくなります。

美容医療でも、レベルが低いまま、いくつも
手術を覚えようとするドクターがいます。
ひとつひとつの手術をきっちりと精度を高めていくのでなく、
どんな手術ができるか、数を優先させます。
そんなドクターには、やはり術後のトラブルが絶えません。
ひとつひとつの細かいテクニックを
精度を上げて詰めていくのが本筋です。

私はそのように考えているので、楽器演奏にしても、
良い音が出ていないのにどんどん先に進んで
いくつ曲が演奏できるようになったと自慢しても
仕方ないと思っています。
少ない曲で良いので、ある程度のレベルで演奏して、
さすがこの人は美を職業にしているだけあって
他のアマチュアとはひと味もふた味も違うねと
言われるようになりたいのです。

何事もうまくなる為には、練習の絶対量が必要です。
世の中の主流は、たった○時間で
うまくできるようになる方法など、
お手軽さが流行していますが、そんな方法では
他人から継続してお金をいただけるレベルには
決してならないし、時間をかけて努力している人に負けます。
やったらやった分だけ、どこかで自分の糧になっているのです。

もう亡くなりましたが、将棋の名人にもなった
米長邦雄というプロ棋士がいらっしゃいました。
彼の書いた「人間における勝負の研究」という本を
高校生の時に読み、感銘を受けました。
そこに書かれていたのが、6,000時間説でした。
試験であれ、芸の道であれ、青春時代に合計
5,000〜6,000時間集中的に努力を持続した者が、
認められるようになるというものです。

自分が龍笛をやるようになって、ネット情報で
見つけたのが、雅楽(龍笛)をそれなりに
吹けるようになるには、4,000~5,000時間の
練習量が必要であるというものでした。
1日1時間の練習なら11年くらいです。

私は、いかに練習時間を確保するか考えました。
幸い、私のクリニックは商業ビルの中に入っているので、
真夜中に笛を鳴らしても迷惑になりません。
朝早く出勤して、15分~30分吹く。
昼休みが1時間あるので、15分~45分吹く。
仕事を終えたら吹く。
このようにしてなるべく1日1時間は
笛を吹く時間を確保するようにしています。

この1時間を生み出す為に他の時間の
やりくりを考えるようになりました。
その結果、以前よりも時間の管理の仕方が
うまくなって仕事が効率的にできるようになりました。

これが、趣味をやると仕事もうまくいくようになる理由のひとつです。

恋愛も同じです。
恋が仕事の邪魔になるわけではありません。
何とか恋人に会うために時間を作っていく。
その為に、仕事の仕方が効率良くなります。
恋人との時間を作る為に、他の時間の質も良くなっていくのです。

仕事をほったらかしにして恋をする人は
ダメになっていきますが、恋をすることで、
仕事がさらにできることを目指すのが良いのです。

1日1時間の練習なら11年かかりますが、
1日2時間やるなら、6年になります。
さすがに仕事をしながら2時間の練習時間を
確保するのはきついですが、それも工夫はできます。
笛を実際に吹く時間は1時間でも、歩きながら、
メロディーを口ずさむことはできます。

夜寝る前、朝起きた時が記憶するのに
もっとも良い時間と言われています。
夜寝る前に指使いを練習し、朝起きたら思い出す訓練をします。

雅楽はすべて暗譜するのが原則です。
本番で楽譜を見ながら演奏することはありません。
私はなるべく夜寝る前の時間と朝起きた時の
時間を利用して暗譜するようにしています。

こうして1日2時間の練習時間を確保するようにしています。

レッスンの前後の時間も大切です。
管楽器はすぐ良い音が出ません。
30分くらい吹いていると、だんだん調子が出てきます。
レッスンの前は30分から1時間くらい練習して
身体も笛も慣らしてからいくのと、いきなり
レッスン場へ行くのでは、上達の速さが変わってきます。

クリニックで練習してからいくこともありますが、
他の場所から直接レッスン場へいくことがあります。
こんな時は、レッスン場の近くの駐車場で練習してからいきます。

私は遠慮してレッスン場から少し離れた駐車場で
練習していたのですが、ある時、他の熱心な生徒さんは
レッスン場すぐ近くの駐車場で練習しているというのを
聞いて私も遠慮しなくなりました。
熱心な生徒なら考えることは同じなんだと思いました。

ある日、駐車場で練習してたら運転手さんが来て
車を発進させようとしたので、カバンをどかせようとしました。
すると、
「いいですよ。すぐ出ますので気にしないでそのまま吹いてて下さい」
と言われました。
吹いてる姿に迫力があったのでしょうか?(笑)

レッスンが終わったら、近くの
スターバックスに入り、急いで復習をします。
教わる時は、メモ書きができないので、
忘れないうちに習ったことをメモして記録に残します。
翌日、クリニックでそのメモをスキャンして
自分のクラウド(Drop Box)に入れておき、
スマートフォンからでもパソコンからでもいつでも
見たい時にすぐ取り出せるようにしておきます。

もうひとつ大切なことは自分を追い込むことです。
今回も、笛を手にしてまだ4ヶ月程度ですが、
投げ銭ライブに出演することを決めました。

目標があるのとないのとでは上達の速さ、程度が変わってきます。
英会話でも、何となく学校に通っていても、なかなか上達しません。
しかし、自分が話をしなければいけない状況に追い込んで、
勉強するとどんどん吸収してしゃべれるようになります。

一生懸命やるのと、適当にやるのとでは、集まってくる
情報も出会う人もその人たちの反応も変わってきます。
一生懸命やっていると、質の良い情報が集まり、
良い人たちとの縁ができやすくなるのです。

私は、正しい欲張りというのがあると思っています。
間違った欲張りは、自分の人生を破綻させてしまいます。
しかし、正しい欲張りになれば、自分の仕事も趣味も充実させ、
まわりの人も巻き込んで楽しい気分にさせていくのです。

仕事をバリバリやり、趣味も上達する、恋愛も楽しむ。
読者の皆様もそんな欲張り人生をエンジョイしてみませんか?


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コメント

§ おおおお

そうでした、私シンガーソングライターでした。あはは。がんばりますー。

§ Re:おおおおお

川西先生

コメントありがとうございました。
川西先生も、診療のお忙しい中をぬって
講演活動及び演奏活動(笑)をされておられます。
ぜひ、新曲発表、お待ちしています!

§ おおおおお

なるほどですねえ。忙しい人はどんどん仕事ができるようになるって言うのにも通じている感じがします。したいことで忙しくなっていくこと。それぞれ極めていくこと。両立してい期待と思えること。試していきたいと思いますー。

§ 鳩子様

コメント有難うございます。

プロになることに関していえば、
米長邦雄さんが書かれていたのは
5,000~6,000時間の練習で一応認めらえるようになるが
自分は1万時間トレーニングしたというものでした。

最近読んだ「天才! 成功する人々の法則」には、
1万時間説がありました。

音楽家の調査では、
1万時間で世界レベル、音楽教師レベルで4,000時間程度と
いうことで、才能も大切ですが
練習時間と実力は比例するようです。
逆に言えば、それだけの時間、練習できるのも
ひとつの才能と言えると思います。

§

とても勉強になりました!
仕事ばかりでなく、趣味も楽しみ
そして真剣に。それが公私共に
充実した人生となる秘訣なのですね。

やったらやっただけ自分の糧になる
自分のやること一つ一つが未来の自分を創る

胸に刻みます!ありがとうございます。

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プロフィール

永久 晶浩(ながひさ あきひろ)

Author:永久 晶浩(ながひさ あきひろ)
国立神戸大学医学部卒業
目白ポセンシアクリニック院長
https://ssl.possenssia.com/profile/
心のあり方まで含めた「美」についての総合研究者

古代ギリシアから現代アートまで古今東西の芸術的文化を研究している

主な著書に「アルファ型美人のすすめ~愛される美人vs.愛されない美人~」「『NO』と言えれば人生は開ける」

診療日誌を日々更新中

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