2016 新年のご挨拶 ~言祝(ことほ)ぎ~



新年明けましておめでとうございます。
昨年も12月31日まで診療し、
多くの患者様に来ていただきました。
有難うございます。

例年、お正月の三が日は年末の過労が
たたって寝込んでいましたが
今年は比較的元気です。

原因として、ひとつは昨年2月から習いはじめた
密息という呼吸法(詳しくはこちら)で
普段からリラックスできるようになり、
体力が増強されたことがありますが、
もうひとつの大きな原因として
足裏マッサージを行ったことがあります。

私は幼少の頃から不眠症でしたが、
今回も疲労がたまってくると夜眠れなくなりました。
そんな時、ふと足裏マッサージをやったら
良いのではないかと直感がわいてきたのです。

手元にあった足裏マッサージの本やYoutubeの動画を
参考にしながらやってみると
結構夜ぐっすり眠れるようになり、
体力を維持することができました。

ご興味のある方はご覧下さい。






眠れるようになるコツは、グリグリ痛くすることです(笑)
足裏マッサージで有名なのは、英国から
技術を持ち帰り日本国中に広めた元客室乗務員の
藤田桂子さんの英国式リフレクソロジーで、
優しい穏やかな刺激で気持ち良く
私も時々受けています。
しかし、私が今回やろうと思ったのは
台湾式のかなり痛い足裏マッサージです。

こんな感じです。
(痛みがこんな感じというだけで
こちらが台湾式かどうかは分かりません)





以前、たまたま初めて入ったサロンで
本格的な台湾式足裏マッサージを
やっているとのことで受けてみることにしました。
受けたら、痛くて飛び上がり、
悲鳴を上げながら受けました。
わずか10分か20分ほどだったと思いますが、
涙が出て大変でしたが身体がスッキリとし、
受けた後の爽快感は素晴らしいものでした。
その経験があったので、今回は
台湾式足裏マッサージを試みたのです。

今回は元気だったので、
充実したお正月になりました。
大みそかは、CDで枕草子の朗読と
雅楽を聴いていました。



makuranosousi_convert.jpg



朗読は、失われゆく美しい京ことば、やまと心を後世に
伝えるべく各地で語り会を開いておられる山下智子さんでした。
枕草子の朗読自体は、NHK教育テレビなどで
何度か聞いたことがありました。
関西アクセントの枕草子は今回が
初めてでしたが、なんとも味がありました。
元来、枕草子の著者・清少納言は
京都の人ですから、京ことばで語る方が
当時に近いはずです。

そして、雅楽は古代音楽を現代に甦らせようと
努力されている長谷川景光さんが中心となった
平安楽舎や田淵勝彦さんでした。

とても優雅な気持ちで、
2016年を迎えることができました。
そして、2016年元旦はスタートダッシュ。
朝から、医学書を勉強したり、ホームページを
更新したりして、有意義な時間を過ごしました。
合間に年末にできなかった部屋の掃除もし、漫画も読みました。
山岸凉子さんの言霊です。



kotodama-yamagisi.jpg



言霊は、バレエを習う16歳の少女・
澄(さやか)ちゃんの物語です。
バレエをモチーフにしていますが、
バレエのことが描かれているのではなく、
言葉の持つ力やポジティブシンキングの
必要性が描かれています。
 
澄ちゃんは稽古ではうまく踊れるが、
本番が苦手な女の子です。
他人の言葉にバレエの演技が左右されてしまいます。

バレエ教室の仲間と口では「頑張れ」と励ましあいながら、
心の中では「失敗しろ」と思ってしまう
心理描写がリアルです(笑)。

誰かが不幸になったり失敗することによって、
自分が優位に立てると思い込んでいる人達がいます。
他人が失敗するように、不幸の呪いを
無意識にでもかけてしまう。

しかし、誰かを罵ったり呪う事は自分自身に呪いをかけること。
自分がうまくいかなくなってしまいます。


澄ちゃんはついネガティブなことを考えがちでしたが、
同年齢でバレエ界ですでに活躍している
伊東聖也くんと出会ったことで
意識の持ち方が変わっていきます。

言葉に宿る力に支配されて、良い方向に進んでいくのも、
悪い方向に進んでいくのも他の誰でもなく自分自身。

自分をコントロールできるのは、
自分自身でしかないことを理解していきます。


潜在意識や言葉の研究をしている私からすると、
あまりにも教科書的でベタな感じがしますが
自分を不幸にしているのは自分自身であることに気づかされます。
誰かを蹴落として自分が優位に立つという
考え方から抜けきれない人をはじめ、
多くの方に読んでいただきたい作品です。

よくポジティブな言葉さえ言っていれば、
人生何でもうまくいって成功すると主張している
能天気な自己啓発の本がありますが、
この作品ではそんな非現実的なことは描かれていません。

「レッスンしてレッスンしてしたおすんだ。
どんなポジティブな言葉を唱えても実力以上のことはできない。
その実力を100%発揮するためのポジティブな言葉なんだから」
(本文より引用)

ラストで澄ちゃんが、聖也くんに
愛の言葉を伝えるシーンも良かったです。

「ありがとう。あなたのおかげなの!」
「あなたのおかげなの。すべて!」
「好きです。わたし、あなたが」
思いは伝える。
念じていても伝わらない。

(本文より引用)

黙っていては相手はこちらの想いに
気づいていないかもしれません。
自分の気持ちは言葉にして、
しっかりと伝えた方が良いですね。

さて、今年の抱負ですが、今年は特に
この言葉の力を大切にしていきたいと思っています。

言葉ひとつで人は良い方向にも
悪い方向にも影響を受けていくのです。
自分の周りの人、自分と出会う人が
良い方向に進むように言葉をかけてあげる。

褒め言葉はとにかく盛ってあげる。
褒め言葉をケチる人がいます。
あまり人を褒めたがらない。
人を褒めて損をするように思うのは、
心が豊かでない証拠です。

また、自分の心が貧しくなるような褒め方はしない。
他人をほめる時に自嘲的な言葉で褒める人がいますが、
それでは褒められた方も嬉しくなく、
お互いのマイナスになります。

ステキですね。
素晴らしいですね。
など、素直に褒めていけば良いのです。


また、結構、自分のことは自分で分からないことがあります。
自分が思う相手の素晴らしい部分を指摘してあげるのです。
それによって相手は自信をつけていき、
力がわき起こってくることでしょう。

相手の良き未来を指摘してあげるのも良いことです。
私が普段やっている仕事でもあります。
こうやったらきれいになれるよとちょっと一言かけてあげる。

自分では気づかなかったけど、
プロの目からみたらそうなんだと素直に聞いてくれる人は
どんどんきれいになっていかれます。

仕事でも、ちょっと指摘してあげるだけで、
どんどん伸びていく人がいます。
もちろん、素直に言うことを聞いて
伸びていく人は素晴らしいです。
それと同時に他人を伸ばす能力のある人は、
何か指摘する時も相手にネガティブな言葉をかけたり、
非難するのでなく、前向きな言葉を使って
指摘していることに気づかれると思います。

他人が伸びると、自分が置いていかれるとか、
損すると感じる人もいますが、それは間違えています。
周りの人が伸びた分だけ、
自分にも幸福がやってくるのです。

周りが伸びて前向きになると、
ポジティブな環境が生まれます。
そんな雰囲気の中で生活できるだけでも、
幸運も健康運も舞い降りてきます。

年末に嬉しかったことがありました。
美容外科フリークでいろんなクリニックで
手術を受けておられる男性患者様が、
「自分はいろんなクリニックで手術を
受けてきましたが、先生にやってもらうのが
一番安心感があり、心が落ち着きます。
口コミが多いでしょう」
と言われたことです。

私は心の中で患者様の幸せを願いながら
手術をしていますし、できる限りポジティブな
言葉をかけるように努力しています。
しかし、それで一番良い思いをしているのは実は
自分自身なのかもしれないことに気づかされました。

日本には、古来から「ことほぎ」という言葉が伝わっています。

「ことほぎ」は「言祝ぎ」と書き(寿ぎ、言寿ぎとも書きます)、
「言(こと)」(言葉・言霊)によって「祝ぐ(ほぐ)」(祝う)こと。
言葉には呪力があって、将来の幸福を口にすれば
いつか実現するものと信じられていました。

勅撰集の賀歌(がのうた)を見ても、現在の幸福を祝うより
めでたい言葉をつらねて将来の幸福を祝うものが目立っています。
予(あらかじ)め祝うので「予祝(よしゅく)」とも言われます。

この言祝ぎを、過去の文化にしておくのはもったいないことです。

今年は、どんどんポジティブな言葉をかけて、
どんどんポジティブな出来事を引き寄せていこうと思います。

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コメント

§ なるほど

手の方ですねえ。調べてみますー。
足はちょうどむくんで痛みがありそうだったのでしたら気持ちよかったと好評でした。いつもアドバイスありがとうございます。

§ Re:おおおおお

川西先生

患者様に足つぼマッサージされたのですね。
芦埜マッサージももちろん良いですが
川西先生がされるのであれば、
手のマッサージの方がより喜ばれると思います。

握手に代表されるのよう、手を触れ合うのが
コミュニケーションの基本だからです。

基本的に医師は患者様に短時間で効率よく
適切な何かをやってあげるのが仕事になります。
(Doing)

患者様の家族は患者様に寄り添ってあげることは
出来ますが(Being)、やれることはわずかです。

足や手のマッサージは、一緒に寄り添ってあげることと
何かやってあげることの両方を満たすことが出来ます。

手のマッサージを覚えられると
川西先生の患者様からの信頼は
より厚いものになると思いますので
お試し下さい。

§ おおおおお

なんと、実は今日回診でちょっと患者さんにしてみました。痛くないように気持ちいい刺激でも効果はきっとありますよねえ。まずは、試してみます。
言霊の本も読みましたー、これ、わかりやすくていいですねえ。自分が言ったり思ったりする言葉は実は自分がきいていることばになるという所も、意外と気づかないでいるかも知れないと思いました。相手の不幸を念じてるつもりが自分にむけられているなんて、そんなことを思ったらいいことしか思えなくなるのは間違いないよなあと思えたりします。いろいろ試してみますー。

§ Re:あけましておめでとうございます

川西先生

明けましておめでとうございます。
昨日、セラピストの人達と新年会やったので聞いてみましたが、優しい刺激でもうまくやればクライアントは眠ると言ってました。
恐らく、人にやる時は優しく、自分にやる時は痛くすると苦情も来ないし(笑)、効果的なのではないでしょうか。
先生の病院でも看護師さんに覚えてもらって、5分でも10分でも患者さんにやってもらったり、お互いやり合えると良いかもしれませんね。

§ あけましておめでとうございます。

足裏マッサージ、動画を見ながらやってみました。痛いけど気持ちいいですねえ。自分でも充分いたいし効いてる気がします。ありがとうございますー。

言葉の力、褒めることの大切さ、本当に自分が今身にしみていることでした。もっともっと上手に伝えていけるようになりたいと思いましたー。いつもありがとうございます。

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プロフィール

永久 晶浩(ながひさ あきひろ)

Author:永久 晶浩(ながひさ あきひろ)
国立神戸大学医学部卒業
目白ポセンシアクリニック院長
https://ssl.possenssia.com/profile/
心のあり方まで含めた「美」についての総合研究者

古代ギリシアから現代アートまで古今東西の芸術的文化を研究している

主な著書に「アルファ型美人のすすめ~愛される美人vs.愛されない美人~」「『NO』と言えれば人生は開ける」

診療日誌を日々更新中

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