診療日誌2 ~患者様から愛されるクリニック~



長期のお休み、そしてお休み明けは
他院埋没糸抜去希望の患者様が多くなりますが、
最近、他院で埋没糸抜去を行ったがうまくいかず、
当院にご来院された患者様が続きました。

おひとりの方は、15年前に行った埋没の糸のせいで
最近、まぶたが痛み、眼科に行ったところ
眼球に傷がついているのですぐ取るように言われたので
他院で取ろうとしたところ取れず、
どうしても取りたいなら全切開法しかないと言われ、
当院にご相談に来られました。

15年前の糸だと、まぶたをひっくり返して
裏から糸の痕跡が見える場合が多いです。
目白ポセンシアクリニックでは、
裏から糸が見える埋没法のやり方は良くないので、
12年前の開院当初から裏から糸が見えないやり方で
安全第一にやってきましたが、昔はそんな手間がかかるやり方より
簡単にできる裏から糸が見え眼球を傷つける恐れのある方法が主流でした。

診察すると、まぶたの裏からはっきりと糸が見えていたので、
その位置をまぶたの表面から正確に狙って取りました。
患者様の中には、まぶたの裏から糸を取ってほしいと
おっしゃる方が時々いらっしゃいますが、裏から糸を取ると、
糸の結び目など取り残しが出る場合があります。
また、瞼板が傷つく場合があり、眼科的にも好まれていません。
そのため、クイックコスメティーク法以外では、原則として
まぶたの表面に小さな穴を開けてそこから取るようにしています。
(クイックコスメティーク法はまぶたの裏から手術をするので、
表面から取るより裏から取るほうが合理的で、
当院ではほぼ全症例裏から糸を取り除いています)

今回は、前回、一度他院で抜去に失敗しているので、
私も慎重になり、カウンセリング時に5mm切開させていただけるよう
患者様にお願いしました。
実際には1mm控えめに4mm開けさせてもらうと、
あっという間に糸が見つかり抜去できました。

通常、埋没の糸は青色でたまに緑、まれに中国で手術をお受けになられた場合など
黒の糸がありますが、今回は15年の間に脱色されて透明な小さな糸が出てきました。
これでは、埋没糸抜去に熟練していない先生では、見つけられなくても仕方ありません。

「先生、こんなに簡単に早く楽に糸が取れるなんてすごいです。
前回は30分以上、中をかき回されるようにされても見つからず、
手術中痛くて不快で仕方ありませんでした。
今回は、楽で全然違います!」
と大喜びで、次も先生にお願いしたいと、
脂肪吸引の他院修正術のカウンセリングの予約をしてご帰宅されました。

その患者様が前回、埋没糸抜去と脂肪吸引を受けたのは、
優しくて良いカウンセリングをすると評判の先生でした。

これまでも、美容外科マニアでいろんなクリニックで手術を受けている患者様に
「今まで行ったクリニックの中でどこが一番良かったですか?」
とお聞きしたところ、そのクリニックの名前を挙げておられました。

その患者様はそこのクリニックで目尻切開を受けられていたのですが、
「先生は優しくて最高でした。対応は一番良く最高のクリニックです。
でも、二度と行きません」
と、おっしゃっておられました。

広告やHPにカウンセリングが丁寧ですとか、
しっかりとやっていますと書いているクリニックがありますが、
これを考えると、美容外科はカウンセリングがいくら良くても
それだけではダメなのだなと改めて実感しました。

最近はインターネットで情報が豊富に入るので、
研究熱心な患者様がいらっしゃいます。
各パーツごとに最高のドクターを選び、
そこで治療を受けるという患者様を何人もおみかけしました。
目の下のヒアルロン酸注入(涙袋形成)は、I先生に、鼻の手術は別のI先生に、
目頭切開は当院でお受けになられるというパターンです。

そのパターンで手術を受けられたひとりの患者様がおっしゃいました。
「鼻の手術をしてくれたI先生は、オラオラ系のカウンセリングをするんです。
でもネット上でそのことは知っていたので、
人によっては嫌な人もいると思いますけど私は満足しています」

私なら検診時にきれいに仕上がっていたら、
「きれいに仕上がっていますよ。良かったですね」とか、
「きれいに仕上がっていますよ。
消毒やアフターケアをしっかりされていたのですね」
と言います。
しかし、I先生は、
「きれいにできているよ。さすが俺」
とおっしゃったそうです。

私が知る限り、広告も打たず、簡単な自院のHPしか持っていないのに
口コミで患者様が来ているすごい先生です。

腕が良いか悪いかは、本人(医師)が決めるものではありません。
腕が良いか悪いかは患者様が決めるものだと私は思っています。
いくら自分で腕が良いと思っていても、患者様が来ないのなら、腕が悪いのです。

高い料金設定をしていても、患者が少ないから
年中モニター価格で○○%オフ、誰でもモニターになれますなんて
広告出して患者を集めるのは、恥ずかしいことだと思います。

オラオラ系でも患者が来ているというのは、本当に腕が良いドクターなのでしょう。
オラオラ系でも患者が来る医院もあれば、親切丁寧なカウンセリングをやっても
患者がなかなか来てくれない、一度来てもリピートしてくれない、そんな医院もあります。
美容外科の接客は難しいのです。

このI先生の鼻の手術を受けるのだが、せっかく休みを取ったので
1日で同時に目頭切開の手術も済ませてしまいたいと、
患者様がカウンセリングにご来院されたことがありました。

どちらの手術も目と目の間のバランスが変わってくる手術なので、
本来、どちらかの手術を先に受け、落ち着いたらもう一方の手術をするのが理想です。
そう伝えても、どうしても目と鼻の手術を同時にやりたいとのことでしたので、
当院の目頭切開の手術は腫れがほとんどないので、まず午前中に目頭切開の手術を受け、
午後から隆鼻術の手術を受けるように伝えました。
もし私が両方の手術を同時に行うなら、まず目頭切開をしてから隆鼻術を行うだろうし、
I先生もそのようにされるだろうという判断からです。

しかし、再度I先生のところにカウンセリングに行った
患者様からは別の答えが返って来ました。
「I先生に目頭切開も同じ日にやりたいと言ったところ、目頭切開は
細い糸で縫うので鼻の手術の時に強い力が加わって糸が切れたらいけないから、
鼻の手術を先に受けてほしいと言われました」

う~ん、形成外科の先生は頑固ですね。
自分の手術をきれいに仕上げることが優先ですか。職人に徹していますね。
私は折れました。「分かりました。ではそうして下さい」

建設的に議論ができて、良い結果に進んで行く時は、私も喜んで議論をします。
しかし、今回は議論をしても無駄だと判断しました。
I先生は自分が先に手術をすることを譲らないでしょう。

議論しても無駄な時はそれ以上議論したり、
不平不満を言って無為にエネルギーを消耗するのでなく、
その悪条件の中で最善の結果を出していくことに
集中した方が良いというのが私の人生哲学です。


午前中に隆鼻術を受けてきた患者様に鼻の触診を行い、
プロテーゼの形、大きさを確認し、鼻の形や仕上がりをイメージしながら
目頭切開のデザインを行い、患者様にご満足いただける結果を出しました。

この話を先ほどのI先生をオラオラ系と言っていた患者様にすると、
「どちらもその先生らしい話ですね。
私はどちらの先生も知っているので、その話良く分かります」
と、おっしゃっておられました。

この3人のドクターの治療を受けられた別の患者様の話です。
これまでどこで手術を受けられたのか聞くと
「二重は○○クリニック、涙袋は銀座のIクリニック、鼻は新宿のIクリニック、
今回、目頭を目白のポセンシアさんで受けようと思います」
とおっしゃっておられました。

私は手術の時に、
「涙袋はIクリニック、鼻はIクリニック、目頭は目白ポセンシア、よく研究されていますね。
でも、ひとつだけ間違えているところがあります。
どうして二重は、○○クリニックだったのですか?」
「初めてでしたし、そこは料金が安かったもので・・・」

もし、その患者様が二重を目白ポセンシアクリニックで受けられていたら、
良い選択をされましたねと褒めることができたのにと思うと、残念でした。

話を戻して、もうひとりの他院で埋没糸抜去がうまくいかなかった患者様の話題です。
12月半ばに他院で再手術を受けて2日後に
当院にセカンド・オピニオンを求めて来院されました。

一度埋没法を受け、幅が広すぎたので下に糸を留めてもらった。
でも幅が狭くならず、上の糸をはずしてもらった、という経過でした。

術者の先生は、胸の脂肪注入でたくさん学会発表されている先生でした。
「二重のラインは糸をはずしてから下に留め直さないと、
上に糸が残ったまま単に下に糸を入れるだけではライン狭くなりませんよ。
なぜ○○先生が2度目の手術の時、上の糸をはずさないで
下に糸を留めたのか分かりませんが、今回上の糸をはずしてまだ2日目なので、
癒着が起きていなければこれからラインが下がってきます。
様子を見て下さい。
いい加減な美容外科はいっぱいありますが、
○○先生はきちんとした学会発表もたくさんされていますので、
ちゃんとした先生だと思います。
○○先生を信用して治療を続けられると良いと思います」
と言って、ご帰宅いただきました。

しかし、年明けにどうしても抜去してほしいとご来院されたのでした。

前回ご迷惑をかけたからと、手土産をいただきました。



kurikintonut.jpg



糸を4本抜きました。この患者様からも、
「前回は中をかき回されるようにして長時間抜糸をされました。
今回は、先生がポイントに集中して手術をして下さっているのが分かります。
繊細に手術をしていただけ、嬉しいです」
と、おっしゃっていただきました。

後日、この患者様からイギリス王室御用達Fortnum & Masonの紅茶をいただきました。
有難うございました。



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同じ日、名古屋から患者様がお見えになられました。
仕事でいろんなクリニックの記事を書いておられます。
いろんなクリニックを取材し、その中から目白ポセンシアクリニックをお選びになり、
治療を受けておられるのです。

私どもとのお付き合いは7年くらい前の1回のみで、
広告を定期的に出しているわけでもなく、本当に
目白ポセンシアクリニックの中身を判断されてのご来院なのです。

この名古屋からの患者様は翌日の東京での仕事に合わせての上京で、
私は翌日に間に合うように下眼瞼と頬にヒアルロン酸を入れて
若返っていただく予定でした。

以前はヒアルロン酸と言えば、シワに注入して溝を埋めるために
使われていましたが、最近は、目の下や頬、フェイスラインやコメカミなど、
年齢がいってしぼんでしまった部分をふくらませて
若返らせるために使われることが多くなりました。
この場合、シワ取りのように浅い層に入れるのでなく、深い層に入れます。

カニューレを使うことにより、内出血や腫れもなく、
カニューレを入れるために開けた小さな穴のみが残り、
この穴も翌日には目立たなくなりお化粧をして
翌日仕事に行っていただく予定でした。

ところが急に取材が入ったとのことでした。
クリニックにご来院いただいたのは夕方5時でしたが、
7時から取材があるというのです。
ほぼノーダウンタイムで仕上げなくてはいけなくなりました。

カニューレの使用は諦め、極細の針を使って
内出血しないよう出来る限り浅い層に入れました。
浅い層に比較的大量にヒアルロン酸を入れるので、
凸凹にならないよう気をつけなくてはいけません。
凸凹になりにくい注入材を選び、材料と注入テクニックで凸凹にならず、
内出血もなく、直前に手術を受けたことさえもわからない仕上がりにしました。

30代の患者様でしたがみるみるうちに若返られ、
20代に見えるようになられました。 (v^ー°) ヤッタネ

「1歳でも2歳でも若く見えるようになると嬉しいものですが、
こんなに若返るなんて!」
と喜んでいただけました。

翌日、この患者様からメールをいただきました。


永久 先生

こんばんは、先ほど名古屋に帰ってホッと落ちつきました。
昨日は、あんなにも素晴らしい治療をして頂き
感謝の気持ちと感動でいっぱいです。
ここ一年間くらいで、目白駅に何度も来ているのですが、
毎回ワクワクしながら下車して、帰りはニコニコしながら乗車しています(*^^*)
先生は、人を幸せな気持ちにさせるお仕事を
されていらっしゃるのだなぁと改めて思いました。

とはいえ、体力を使うお仕事ですので、
ご無理なさらないよう、お身体大切にしてください。
今後も先生のご健康とご活躍心よりお祈り申し上げております〓

ありがとうございました。



よく患者様から、「先生、ファンが多いでしょ」と言われます。

私達は人気商売です。
ファンが多くなければいけないのです。


私のクリニックにご来院され、
「なぜこのクリニックが多くの患者さんから愛されているのか良く分かりました」
と、おっしゃられた患者様もいらっしゃいます。

派手な広告を打ったり、美辞麗句を並べ立てたりすることはしませんが、
数多くあるクリニックの中から、せっかく目白ポセンシアクリニックを
お選びになって手術を受けて下さった患者様には、
私も自分が出来る最高・最善の施術を提供したいと思っております。
今後共、よろしくお付き合いお願いいたします。




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プロフィール

永久 晶浩(ながひさ あきひろ)

Author:永久 晶浩(ながひさ あきひろ)
国立神戸大学医学部卒業
目白ポセンシアクリニック院長
https://ssl.possenssia.com/profile/
心のあり方まで含めた「美」についての総合研究者

古代ギリシアから現代アートまで古今東西の芸術的文化を研究している

主な著書に「アルファ型美人のすすめ~愛される美人vs.愛されない美人~」「『NO』と言えれば人生は開ける」

診療日誌を日々更新中

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