あなたの夢はどんな夢ですか? ~帯津良一先生のこと~


前回、私の若い時の夢のお話をしました。
今回は、夢についてご一緒に考えてみたいと思います。

以前、日本ホリスティック医学協会会長の
帯津良一先生のお話を拝聴する機会がございました。
一般の西洋医学は、病気の部分に焦点を当てて治療していきます。
これに対して、ホリスティック医学は人間を体だけでなく、
心、魂などを含む包括的な存在と捉え、患者様の自然治癒力を癒やしの原点としています。
西洋医学だけでなく、東洋医学、代替医学を組み合わせて総合的に治療を行います。

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「病気を治すのではない。”病気の人”を癒すのだ」
帯津良一先生(家庭画報より)

帯津良一先生は主にガンの患者様を扱っておられます。
単に西洋医学的な治療をするだけでなく、
病院内に道場を設け、患者様に気功法を指導されています。
また、ホメオパシー医学も併用され、感情面からもアプローチされています。
病院内には、患者様同士でビワの葉温灸をやりあう広間があったりもするそうです。

まわりのスタッフの方も熱心な方が多いようで、
もともとあった病院では設備が十分でないということで、
帯津良一先生に本格的なホリスティック医学を実践できる
新しい病院を作るように強く要望されたとのことでした。
帯津良一先生はご自身のご年齢のこともあり、
どうするか悩まれたらしいですが、最終的には、
新しい病院を作ることを決心されたのでした。

新しく作られた帯津三敬病院のすごいところは、
およそ100床のベッドすべてが個室なのです。
単にガンの治療を行うだけなら大部屋でも出来るのだろう。
しかし、患者様をひとりの人間としてとらえるなら、
大部屋という概念はおかしい。
ひとりひとりのプライベートが重視されてこそ、
病気であっても人間らしい人生を送れるのだという
信念を元にそうされたとのことでした。

「病院を建てるため、僕は一生かかっても
返せないくらいの借金をこの歳になってしてしまいました」
と、帯津良一先生はおっしゃいましたが、その言葉がとても印象的でした。

帯津良一先生は、ご自身の私利私欲のため、
また名誉欲や虚栄心のために病院を建てられたわけではありません。
ホリスティック医学を提供できる場を作りたい、
そしてそれを実践していきたいという
帯津良一先生の熱意が伝わってきました。

ある本に載っていたお話です。
年老いた修道士が、活動的な若者と話をしていました。
修道士は、若者に人生設計を尋ねました。
「私は、大学で法学の勉強を始めたいのです」
「そして、その後は?」 修道士が尋ねます。
「それから弁護士業を開業して、その後結婚をして家庭を持ちたいです」
「そして、その後は?」
「正直言うと、たくさんのお金を稼いで、できる限り早く引退して、
たくさんの外国を訪問したい。これは私がいつも望んでいることです」
「それから?」
「それ以上の計画は、今のところありません」
老修道士は、若者をじっと見つめて言いました。

あなたの夢はあまりにも小さすぎます。
せいぜい80年で達成できることでしょう。
あなたの計画は、神もお入りになるのに十分なだけ大きくならなければなりません。
そして、永遠も含まれるよう十分に広くなくてはなりません」

あなたの夢はどんなものですか?
それは80年の人生で達成できるものですか?
もしそうだとすれば、その夢はまだまだ小さなものなのかもしれません。


帯津良一先生は、ご自身の人生では達成しきれないだけの夢を新しい病院に託されました。
この夢は帯津先生だけでなく、多くの医師、パラメディカルの方々、
そして患者様に受け継がれていくはずです。
帯津良一先生の情熱に触れ、帯津良一先生の夢はきっと多くの人の心に火をつけ、
ホリスティック医学を発展させていく原動力になるのだと思いました。

目白ポセンシアクリニック



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プロフィール

永久 晶浩(ながひさ あきひろ)

Author:永久 晶浩(ながひさ あきひろ)
国立神戸大学医学部卒業
目白ポセンシアクリニック院長
https://ssl.possenssia.com/profile/
心のあり方まで含めた「美」についての総合研究者

古代ギリシアから現代アートまで古今東西の芸術的文化を研究している

主な著書に「アルファ型美人のすすめ~愛される美人vs.愛されない美人~」「『NO』と言えれば人生は開ける」

診療日誌を日々更新中

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