美の帝王学



名古屋から16歳の開業医の娘様がお母様と一緒にご来院されました。
一見して清楚なお嬢様でした。

読者の皆様は、“モテ女”という言葉をどのようにとらえるでしょうか?

以前、「モテ女になりたい!」と言ってこられた患者様がいらっしゃいました。
最初は笑って聞き流していたのですが、あまり何度もおっしゃるので、
「“モテ女”ってあなたにとってどういう意味なのですか?」とお聞きました。

すると、急に静かになって考え込まれました。

一般に“モテ女”というと、何人もの男性から声がかかる
女性を意味することが多いかと思います。
しかし、そんなことを望んでいるのでしょうか?

モテ女には、何人もの男性から声がかかるが、
簡単に付き合って簡単に関係が終わり、
次から次へと付き合う男性を取り替えていく
男性遍歴の多い女性といったイメージもあります。

このお嬢様は、それとはまったく逆のタイプでした。

男性は、簡単に声をかけられない。
付き合いたいなら、きちんとした身なりをし、学業も優秀、
付き合う時は女性のご両親に挨拶に行かなくてはいけない。
何も言わなくても、男性をそんな気持ちにさせる女性だったのです。

モテ女なんて下品で軽い言葉で私を呼ばないで欲しい。
そんな雰囲気を醸(かも)し出しています。

こんな女性に声をかけられるのは自分に自信のある少数の男性に限られ、
声のかかる頻度は少なくなるでしょうが、雑魚は相手にしない大物一本釣りタイプです。

カウンセリングは、お母様とご一緒にお話させていただきました。

お母様は、地味な二重を娘様に勧めていましたが、
娘様は華やかな二重をご希望されました。

「何のためにわざわざ東京まで来たと思っているの。
私は最高の手術を受けるのよ」
そういって、逆にお母様を説得されているのです。

手術費用も前もって振り込まれていました。
手術方法が決まっていない場合、一番安い費用である埋没法の手術料金を
とりあえず振り込んでおき、カウンセリングで
どの術式にするか考えるという方も多いのですが、
このお嬢様は最初から切らない手術の中で最高級の
スーパークイック法の費用を振り込んでおられました。
自分は最高の手術を受けるのだという意思が明確に伝わってきました。

最高の手術を受け、最高の結果を出す。
そのための手間や費用は惜しまない。


このお嬢様は、こういった「美の帝王学」をきちんと身に付けておられました。

「私は最高の手術を受けるに値する人間なのだ。
そして、私は自分に高いお金を使う価値のある人間なのだ」

そういったセルフイメージ(自己イメージ)を明確に持っておられるのです。

このような価値観が、この女性を本物のお嬢様に見せている
オーラの秘密だと思うのです。


安く手術を受けたいと、いろんなクリニックの料金比較をし、
お金のことばかり気にしていると、このようなオーラは決して出てきません。

美とはお金のかかる贅沢なものです。
それをお金を惜しみながら何とかしようとすると、無理が出て、
逆に醜くなってしまいます。

何も破産するほどお金をかけなければいけないと言っているのではありません。
お金がないなら、自分の分を知り、自分が出せる範囲で満足することです。

お金もないのに、あれもやりたい、これもやりたい、
ああもなりたい、こうもなりたいとワガママを通そうとし、
自分のワガママが通らなければあからさまに不機嫌な顔をしたり、
時にはズルしてごまかしたり、またお金を払えなくなって
バックレたりする患者様がいらっしゃいますが、
そのような姿は決して美しくありませんよとお伝えしたいのです。

お母様の方は、アンチエイジングの治療をご希望されました。

こちらのお母様は、私と同じ年なのですが、お若く見え、
少し手を加えてあげれば間違いなく美魔女として通用する美貌と若さをお持ちでした。
定期的に当院に通院していただき、「名古屋の美魔女」として、
名を馳(は)せていただきたいと思いました。

アンチエイジングに関しては、長年手入れをせずほったらかしにして
いきなりフェイスリフトなどしっかりとした手術をするより、
ボトックスやヒアルロン酸など定期的に軽い施術を繰り返した方が結果は良くなります。

こちらは、38歳の一卵性双生児の姉妹の比較写真です。



botox_ssisters2.jpg



写真向かって左のお姉様は、13年間に2回だけボトックス治療を受けられました。
写真向かって右の妹様は、13年間に年2、3回定期的にボトックスの治療に通われました。
すると、13年間でこんなにも差が出てしまったのです。

崩れた顔を治すより、崩れないように定期的に
フォローした方がご本人も楽で良い結果につながります。
30歳以上の女性は、ボトックスやヒアルロン酸、ウルトラVリフトなど
ダウンタイムの少ない施術を定期的にお受けになられた方が良いです。

今回ご来院いただいたお母様には、最近、当院で人気の
ウルトラVリフトとヒアルロン酸注入のコンビネーション治療を行いました。

残念ながら、お母様の方は「美の帝王学」をお持ちではありませんでした。

開業医の夫を支え、子供二人を育てられる過程でご自分のことを
後回しにせざるを得ないことも度々あったと思います。
「自分なんて」「私はもう歳だから」といった低い自己評価をお持ちのように感じました。

ウルトラVリフトをやりながら、スタッフが、
「院長夫人なのだから、これくらいのことはしないと」と声をかけていましたが、
まさにその通りです。
クリニックを支え、ふたりの子供のために尽くして頑張って来られたのだから、
半年に一度くらい自分にご褒美を与えても当然のことなのです。
ご自身を大切にし、自己イメージを高く持っていただきたいと思いました。

成功している男性の証(あかし)のひとつは、いい女を連れていることです。
奥様が若く綺麗でいる、これは夫にとっても自慢になることです。
開業医の奥様であれば、しっかりとお金をかけて若さを保ち綺麗になる義務があるのです。

このお母様は外見だけでなく、精神も若く、周りを明るく楽しい気持ちにさせてくれます。
開業医の奥様には、ピッタリの方でした。

「先生、独身ですか?」
「いえ、結婚しています」
「それは残念ですね。
先生みたいないい男が独身だったら、きっと松◯聖◯さんに狙われますよ。
でもあの人、どうやって医者を落とすんでしょうね?
痛くなくても、『先生、聖◯、痛いわ。助けて!』
とか言って先生に擦り寄って行くんですかね」
と、松◯聖◯さんのモノマネをしながらおっしゃるのです。

似ているので、私は思わず笑ってしまいました。
でも、私なら聖◯さんより鈴木杏樹さんに擦り寄られた方が嬉しいかな(笑)



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鈴木杏樹さん(ザテレビジョン)



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鈴木杏樹さん(毎日新聞)



娘様は、14歳の時、お父様が知り合いの美容外科にお母様の知らないうちに
埋没法の手術を受けに連れて行ってしまったそうです。
お父様の娘への溺愛ぶりが伝わってきます。
これまで父親に内緒で手術を受けに来ることは
私のクリニックでも何件もありましたが、
母親に黙って手術を受けたというケースは初めて聞きました。

その手術の時は、10発くらい顔を殴られたように腫れてしまい、
お母様は今回の手術を心配されていましたが、ほとんど腫れることなく終わり、
前回とは全然違う結果になったとご安心いただきました。
次の日から、おふたりでハワイでバカンスを過ごされるとのことですが、
無事、海外へ行けると喜んでおられました。

陽気なお母様から、握手やハグ、そして私の著書をご購入いただき、
サインを求められ、娘様、お母様それぞれとのツーショット写真まで撮られました。

私は手術が終わった患者様から握手はよく求められますし、
時には著書にサインを求められますが、美容外科のクリニック内で
ツーショット写真を撮られたのは初めてでした。

これほどまでに他人に敬意を示せる人は珍しいです。
周りの人を良い気分にさせ、きっとクリニックも繁盛させてられることと思います。

著書は、「α型美人のすすめ」「『NO』と言えれば人生は開ける!」の
2冊をご購入いただいたので、「α型美人のすすめ」には、サインとともに
「明るく、楽しく、親切に」、
「『NO』と言えれば人生は開ける!」には、
「マイナスの人間関係コードを断ち切ればたちまち開運!」と書きました。

「明るく、楽しく」は、美人オーラを持つための第一歩です。
暗い人は、美人と呼ばれにくくなります。
さらに他人に親切にすることで、美人と呼ばれやすくなります。
「明るく、楽しく、親切に」は、美人になるための基本的要素です。

自分の運を短時間で良くする方法のひとつが、マイナスの人間関係を断ち切ることです。
自分の足を引っ張っているのは、案外身内など関係が深くて切りにくいことも多いですが、
それでも絶ち切っていくことで、運勢がたちまち良くなることは少なくありません。

このお母様の場合、地域密接型の開業医の奥様なので、
いろんな人間関係のしがらみに苦労されているのではないかと思い
書いたのですが、当たっていたようです。
実際の人間関係を切ることが難しくても、精神的なつながりを切ってしまう。
それが人間関係コードです。
精神世界の勉強をされているお母様には、
この人間関係のコードの概念を理解いただけたようでした。

華のあるお母様のおかげでクリニックは明るい雰囲気でした。
ハワイも楽しまれたことと思います。

昨日は、52歳の女性が娘様と一緒にご来院されました。
これまでずっと自分の顔にコンプレックスを持っていたが、
たるみも出てきたので何とかしたいと思い、
生まれて初めての整形手術を受けたいとのことでした。

このようなある程度年配の女性に形成外科のドクターは、全切開法を勧めます。
もちろん、それは間違いではないのですが、他の多くのご年配の女性同様
この患者様も切開の手術を望んでいませんでした。
私は、初めての手術ですし、切らないで手術することをお勧めしました。

現在、奥二重でまぶたにかなりのたるみが出ていましたが、
現在の雰囲気を変えない末広型の二重と、
少し華やかな雰囲気になる弱い平行型のふたつのデザインを提案しました。

この患者様はどちらにするか、迷われていました。
娘様に「どっちが良いと思う?」と聞くと、娘様は
「どっちでもいいじゃない。私には関係ない」とピシャッと言い放ちました。

結局、私がお勧めした華やかな二重にすることになりました。
手術室に入ってから、私はこの患者様に言いました。

「これから、予言というか、助言というか、お話します。

あなたはこれから綺麗になります。
しかし、それを邪魔する人が周りに現れます。
それに決して負けないで下さい。


先ほどの娘様のそうですし、日本人は誰かが目立つのを嫌います。
あなたが綺麗になったら、文句を言い出す人は必ず出てきます。

今回、262,500円も出されたのですよ。
それなのに、そんな声に負けないで下さい。
そんな時は、『私は綺麗になる価値があるのだ』と自分に言い聞かせて下さい」
と、お伝えしたのです。

これまでも、手術は成功しているのに、文句を言ってきた患者様が何人かいらっしゃいます。
そんな場合のほとんどは、同僚など周りに何か言われ、傷ついてご来院されるケースなのです。
日本人は、他人が良くなろうとすると足を引っ張りたがります。
みんな同じが良いのです。
誰かが少しでも自分を抜きん出ようとしたら、妨害しようとする傾向があるのです。
それに決して負けてはいけません。

「私は綺麗になる価値があるのだ」と自分に言い聞かせるのです。

以上、綺麗になるための努力や投資を惜しまず、高い自己イメージを持つ。
これが美の帝王学です。

整形手術をお考えの方は、美の帝王学を身に付けられることをお勧めいたします。

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プロフィール

永久 晶浩(ながひさ あきひろ)

Author:永久 晶浩(ながひさ あきひろ)
国立神戸大学医学部卒業
目白ポセンシアクリニック院長
https://ssl.possenssia.com/profile/
心のあり方まで含めた「美」についての総合研究者

古代ギリシアから現代アートまで古今東西の芸術的文化を研究している

主な著書に「アルファ型美人のすすめ~愛される美人vs.愛されない美人~」「『NO』と言えれば人生は開ける」

診療日誌を日々更新中

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