美意識が向上すると…



高校生の頃から画家・イラストレーターのおおた慶文さんの絵が好きでした。



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儚(はかな)く透明感のある少女たち。

おおた慶文さんは私の美的感覚を育(はぐく)んでくれたひとりだと思います。



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最近、どうされているのだろうとインターネットで検索してみると
毎年カレンダーは出されていますが、活動は少なくなっているようです。

以前からの少女の絵に加え、子供の絵もさかんに描かれているようです。
作家さんも、その時、その時で興味を持つテーマや画風が変わってきます。

私自身、この10年間患者様から目元の手術が得意なドクターであるとか、
二重専門のクリニックだとか(これは評判で自分では得意な手術は他にいくつもあり
二重を専門にしているわけではないのですが)、評価を受けてきましたが、
最近、興味をもっているのが、中顔面や輪郭を中心として鼻や唇など全体を見ていく概念です。

そのきっかけになったのが、数カ月前ご来院された30代後半の女性でした。

私は、日頃、営業的カウンセリングをしないので、
原則として患者様から求められた手術しか、行いません。
これまで、鼻形成やしわ取りのヒアルロン酸注入は数多く行なってきましたが、
中顔面のヒアルロン酸注入をご希望される患者様があまりいなかったので、
興味もなかったのですが、この女性に求められ、中顔面にヒアルロン酸注入を行いました。
顔立ちは整っていらっしゃいましたが、実年齢より老けて見えた顔が
みるみる若返って来られたのです。
かなりたくさんの量が必要でしたが、入れれば入れるほど若返りました。
年齢とともに顔がしぼみ、しぼみを改善すると若さを取り戻す
痩せた方に多い典型的な老化パターンの顔立ちでした。

その変化に驚くと同時に、中顔面の変化に興味を持ちました。
書物から理論を学ぶのは初心者のうちで、私達臨床に携わる医師は理論より
実際の患者様を通して実践的により多くのことを学ばせていただくのです。

これまで手術を中心として来ましたので、ヒアルロン酸注入なんて
メスを持てないドクターがやれば良いのだと、そんなに興味もなく、
力も入れてなかったのですが、これほど変化が出るなら
研究してみる価値があると思ったのです。

そして、いろんな症例を研究するようになりました。

さらに別の40代の女性はもともと若く見える方でしたが、
ダウンタイムがほとんどなしに手軽にリフトアップができる
ウルトラVリフトをわずか20本程度入れただけで
20代の若さを取り戻し、ご本人は大喜びされました。



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ウルトラVリフト
(施術を受けたその日に買い物に
行けるくらい腫れが少ないことから
ショッピング・スレッドとも呼ばれています)




面白い!
ますます興味を持つようになりました。

そして、昨日のことですが、20代半ばの女性が目の下にクマがあり、
小さな時から老けて見られるから目の下の脂肪を取って欲しいとご来院されたのです。

何でも患者様の要求に従うのでなく、ひとりひとりを正しく診察することが大切です。
このタイプの方に下眼瞼脱脂を行うと、目の下がしぼんだ感じがして、
余計老けて見えることが予測されました。
そこで私は、下眼瞼脱脂ではなく、ヒアルロン酸注入を勧めたのです。

目の下左右両側でわずか0.3mlの注入。
たったこれだけの注入ではっきりと変化し、全然違うと
ご満足してお帰りになられました。
茅ケ崎からわざわざご来院いただいた患者様でしたが、
遠いところから来たかいがあったとおっしゃっていただけました。

話を戻しますが、最近、おおた慶文さんの絵を見ても、昔のような感動がありません。

また、以前は漫画家の一条ゆかりさんの「砂の城」など、
その繊細な画風やストーリー展開に驚嘆しながら読んでいたのに
数年前から感動できなくなっています。

残念なことに美的感覚が磨かれてくると、かつて素晴らしいと
感じていたものに満足できなくなってくるようです。

特に、昨年、一昨年とパリ、ローマ、ミラノ、フィレンツェ、
ウイーンなど芸術の都を渡り歩き、毎日素晴らしい芸術作品に触れ、
一流ホテルに泊まりながら連日その土地の美味しい料理を堪能して帰国すると、
何を見てもトキメキがなく、何を食べても味気なく、淡々と生活をしていました。

感動できるものが少なくなり、世の中がつまらなく、寂しさを感じていました。

しかし、先程書いたような患者様たちの若返りの体験があり、
最近また感動やワクワク感が戻ってきました。

どんな人とも、どんな物とも、時期がくれば別れなければなりません。
そして、新しい出会いもあります。
過去にとらわれず、その時、その時に出会うものを大切にし、
楽しんでゆくことが大事なのだと改めて認識しました。



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(上に掲載した絵はすべておおた慶文さんが描いたものです)


これらの作品に自然な仕上がりなのになぜか良い感じがする
目白ポセンシアクリニックのパーソナル・デザイン法の
原型を感じ取っていただくことができるでしょうか?



追悼 ~キム・ジウン(金志恩)先生~

最近、ふくらはぎのボトックス注射に訪れる患者様が増えています。
ボトックス注射も値段競争が激しくなり、施術料金を安くする分、
薬の注入量を減らすクリニックが多くなっていますが、
結局、効果が出ないと患者様は他のクリニックを探されます。

目白ポセンシアクリニックのふくらはぎのボトックス注射は
決して安くはありませんが、100単位という大量のボトックスを
細かくふくらはぎに打つので効果が出やすく、
ご来院される患者様が増えているようなのです。

先日も1回の注入で1.5cmふくはぎが細くなったと、
リピートして下さった患者様からの報告がございました。

以下は、その方とは別の美容フリークの患者様とのカウンセリング時の会話です。
「先生、ふくらはぎのボトックスは、1ヶ月後に注入すると
さらに効果が出ると聞いたのですが本当ですか?」
「それは韓国式ですね。
私も美脚を作るので有名な韓国の先生に習いましたが、
通常、ボトックスは4~6ヵ月効果が持続するので、
日本人医師の感覚だと1ヶ月で注入するのは早すぎます。
もう少し注入時期の間隔を空けて良いですよ」と答えました。
「韓国の先生ってもしかしてキム先生ですか?」
と聞かれるので、
「そう、キム・ジウン先生です」と答えると、
「あの先生、お亡くなりになられたのですよね」
「えっ・・・・」

まだお若く、活発に活動されていたキム・ジウン先生がお亡くなりになられるなんて
私はびっくりしてしまいました。
心臓発作で亡くなられたとのことでした。



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注入を指導中のキム・ジウン先生


キム・ジウン先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。
それと同時に、どんなに若く、元気であっても明日のことは誰も分かりません。
一日一日を充実させ、大切に生きていかなくてはいけないと思いました。



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キム・ジウン先生と私



関連記事:美容最新情報 ~韓国整形~

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プロフィール

永久 晶浩(ながひさ あきひろ)

Author:永久 晶浩(ながひさ あきひろ)
国立神戸大学医学部卒業
目白ポセンシアクリニック院長
https://ssl.possenssia.com/profile/
心のあり方まで含めた「美」についての総合研究者

古代ギリシアから現代アートまで古今東西の芸術的文化を研究している

主な著書に「アルファ型美人のすすめ~愛される美人vs.愛されない美人~」「『NO』と言えれば人生は開ける」

診療日誌を日々更新中

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