開運掃除術



今年もいよいよ最後の日になりました。
昔は美容外科クリニックと言えば、年末はかき入れ時で31日まで開院しているのが
普通だったように思いますが、最近は年末を休みにしているクリニックが多いようです。

目白ポセンシアクリニックは、年末もギリギリまで患者様からの需要があるため、
お休みにすることはできません。今年も31日の午後9時まで仕事がありました。

年末と言えば大掃除ですが、私のクリニックでは年末は忙しくて
大掃除まで手が回らないため、毎年、早めに大掃除を行います。

今年は、私はトイレ、風呂、台所など水周りの掃除の仕方を覚えました。

実は何年も前のことになりますが、知人からビートたけしさんなど
有名な人達もトイレ掃除をして開運したからトイレ掃除をするのが良いと勧められ、
数ヶ月間トイレ掃除に励んだことがありました。
「ツキを呼ぶトイレ掃除」というベストセラーまで出ています。



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ツキを呼ぶトイレ掃除(マキノ出版)



ところが私には、何も起きませんでした。
それでトイレ掃除はやめてしまいました。

しかし、最近、「お坊さんが教えるこころが整う掃除の本」
(ディスカバリー)を読みました。



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汚れを落とすためだけでなく、心の内面を磨くために掃除をする。

煩悩(ぼんのう)を掃(は)き清めるように、塵(ちり)を除く。
執着を削(そ)ぎ落とすように、汚れを磨く。


汚れていなくても、心のくもりを取り払うために境内や庭を掃き清め、本堂を磨く。

『自分の内面を磨くために掃除をする』というコンセプトが気に入って、
もっと積極的に掃除をしようと思いたったのです。


私は、ナチュラル嗜好(しこう)なので、重曹とクエン酸、
そして穀物酢をスーパーで買ってきて、事務所のトイレ掃除をゴシゴシと始めました。

汚れがみるみるきれいになっていきます。
気持ちいい!
汚れがスーッと取れていくその状態はまさに快感でした。


寺を訪れた時に感じる静謐(せいひつ)感、それは毎日の掃除から生まれるのです。

私のクリニックでも、塵が落ちているのに気づいたら、私は自分でその場で拾います。
汚れに気づいたら、ガーゼを濡らしてその場で拭き取ります。
溜めておかないで、気づいたらすぐにその場で拭きとっていくので、
汚れがこびりつかず、すぐにきれいにすることができます。

以前、雇っていた高年者が、私が自分でクリニックの雑巾掛けをしているのを見て、
「院長がそんなことをしてはいけません」と、言いましたが、
そう言う本人が掃除をするわけでも、他の者にやらせるわけでもなく、
クリニックは汚れたままになってしまいました。
そんな時はやはり患者様の入りも悪くなってしまいます。
患者様は、私達迎える側の心を敏感に感じ取っておられるように思います。

院長だからやらなくて良い。そんなことは理由になりません。
誰でも良い、気づいた者がきれいにすれば良いのです。
それが、心地良い空間をつくり出すコツだと思います。


ご来院される患者様や出入りしている業者の方から、
「先生のクリニックはいつ来てもピカピカできれいですね」とよく
お褒めの言葉を頂いていましたが、普段、患者様から
目の届かない所までは、なかなか掃除しきれていませんでした。
そこで、今回は見えにくい場所に重点を置いて掃除に励みました。

事務所をきれいに拭き清めた翌日でした。
クリニックの予約の電話がいつも以上に多く鳴り出したのです。
スタッフだけでは対応できず、私が手伝っても取りきれないくらいの
電話が鳴り、対応に追われました。

もちろん、掃除だけやっていれば良いとは言いません。
しかし、普通の人が嫌がる掃除を自分から進んでやる、
これは自分の運命を良くしていく習慣として確かに役に立つと思うのです。


トイレ掃除は、戦前、日本で大流行しました。
見知らぬ家庭を訪問し、トイレ掃除をさせて下さいとお願いに廻るのです。

一燈園を作った西田天香という方がいらっしゃいました。



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西田天香師



西田天香師は若い頃、北海道に会社を設立しますが、
出資者の方に肩入れをすれば労働者が苦しむ、
労働者に肩入れをすれば出資者が苦しむという板挟みの状態に悩み、
失意のうちに仕事を辞め、帰郷します。

悩みながら人生の指針を求め、長浜八幡神社境内の愛染堂で断食座禅を行いました。
ある時、オギャーと泣いている赤ちゃんが母親に母乳を与えられると
赤ちゃんは泣きやみ、赤ちゃんも母親も幸せそうにしているのを見て、悟りを開きます。

出資者と労働者という搾取する側と搾取される側の区別はない。
母乳を与えられている赤ちゃんも幸せ、母乳を与えている母親も幸せ、
与えられる側も与える側も両者とも幸せになる生き方の中にこそ
本当の幸せがあるという悟りを開いたのでした。

悟りを開いた西田天香師は、徹底的な下座の行を行います。

何でも頼まれれば引き受ける、
そうすれば仕事を頼んだ方も助かり、頼まれた方も感謝され幸せを感じる。

賃金は要求しないが、助けられた人は食事の面倒を見てくれたり、金品をくれます。
そうやって生きていくのが、幸せな生き方であるとして、一燈園を設立しました。

その生き方に共感した人は多く、作家の倉田百三は一燈園での生活の体験をもとに
「出家とその弟子」を書き、ベストセラーとなります。
私も2年くらい前、西田天香師の思想に出会い感銘を受け、
西田天香師の書籍を片っ端から読み漁(あさ)りました。

さらに、西田天香師自身が書いた「懺悔の生活」がベストセラーとなりました。

一燈園の修行に「六万行願」というのがあります。
1.礼拝:拝ませてもらう
2.清潔:不浄(トイレ)の掃除
3.弁事:何なりと弁じる
4.慰撫:撫でさせてもらう
5.懺悔:謝らせてもらう
6.行乞:頂かせてもらう

この6つの行をそれぞれ1万回結縁するというものですが、
これができたら人生、何でも可能になると言われていいます。

六万行願を実践した高校生の多くが東京大学、京都大学など名門大学に合格したそうです。

この六万行願のうち、トイレ掃除が特にピックアップされ、有名になりました。
ダスキンという会社がありますが、この会社は
一燈園の理念をコンセプトに作られた会社だそうです。

以前の私のように運が良くなりたいという下心を持って掃除をしても、
効果が現れるかどうかは分かりませんが、
自分の内面を磨くつもりで掃除を行えば、きっと効果が現れます。

皆様も新年の開運術として、掃除を行われてみられてはいかがでしょうか?
私は来年、元旦から掃除をはじめるつもりです。

それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。
今年も多くの患者様からご愛顧いただけましたことに感謝申し上げます。
来年もよろしくお願いいたします。


目白ポセンシアクリニック
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コメント

§ Re: 掃除って、凄いんですね。

りりか様

コメント有難うございました。

昨日お掃除はできましたか?

掃除はやらなければという気持ちではなかなかできないようです。
掃除を楽しめるようになりたいものです。

きれいになるのが嬉しいから掃除をするとか、
私が書いたように、自分の心を磨きたくて掃除をするなど動機があると続くようです。

もっと良いのは習慣化してしまうのが良いようです。
何も考えなくても自然に身体が動いて掃除できるというのがベストかもしれません。

月1~2回程度しか更新しませんが、時々遊びにいらして下さい。
ご投稿有難うございました。

§ 掃除って、凄いんですね。

 こんにちは。私、神戸市在住のものです。眼に届かいないところ。年末くらいしか、しないですね。

 実は年末、派遣でスーパーに行っていたので、大掃除できず。

 延長をしなくて、大まかに掃除したつもりだったんです。

 タンスに神棚を祀っているのですが、ふと、壁との隙間を見ると、誇りが結構あって。

 よけると、ものすごい量の埃でした。やり忘れていたんです。

 父にいうと、月に一回は、しないとダメだよと。見えないところ、その間隔でしてみようかと。

 父、タイで商売しているのですが、どうやら、そこそこ順調そうです。

 母は、じたらくで、離婚されたのですが、貧乏ぐらしです。

 いらないものをごちゃごちゃ、買って来たり、私のマンションにめったにこないのに
 山ほど服をおいていかれて、最悪です。

 みえないところ、明日にでも、やってみよう。丁度、重層、買っているし。

 クリニックの予約、殺到は凄いですね。邪気が取れたんでしょうね。

 明日、頑張って、色々としてみようかと。

 

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プロフィール

永久 晶浩(ながひさ あきひろ)

Author:永久 晶浩(ながひさ あきひろ)
国立神戸大学医学部卒業
目白ポセンシアクリニック院長
https://ssl.possenssia.com/profile/
心のあり方まで含めた「美」についての総合研究者

古代ギリシアから現代アートまで古今東西の芸術的文化を研究している

主な著書に「アルファ型美人のすすめ~愛される美人vs.愛されない美人~」「『NO』と言えれば人生は開ける」

診療日誌を日々更新中

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