プロフェショナルな人 ~嶋田ちあきさん~


メイクアップアーティストの嶋田ちあきさんの
メイクショーが新宿高島屋で開催されたため、参加してきました。



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新宿高島屋ショー会場風景



嶋田ちあきさんと言えば、松田聖子さんや大地真央さんのメイクを担当されるなど、
メイクアップアーティストとして日本で第一人者の方です。

目白ポセンシアクリニックでは、開院当初から男性整形に力を入れています。
開院当時の10年前の男性のための整形と言えば、包茎手術であるとか、
男性器を長くする、太くするなど、アンダーグランド的な整形しか
ほとんどなかった時代です。

しかし、その当時であっても、わずか少数でしたが、
目の整形や鼻の整形を希望する男性がいらっしゃいました。

カッコ良くなりたい男性は多い。
イケメンになりたい男性は多い。
ブ男は女性からも敬遠されやすく、ご自身でも劣等感を持ってしまう。

男性整形の潜在的ニーズを感じた私は、開院当初から積極的に
目白ポセンシアクリニックのHPに男性整形を打ち出し、
世の中への啓蒙を始めたのでした。

その成果はすぐに現れ、目白ポセンシアクリニックに
多くの男性患者様が訪れるようになりました。
男性患者様のご来院数の方が多い日もあるくらいです。

マスコミでも取り上げら得るようになりました。



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SPA

男性整形は特殊であり、クリアすべき難しい問題をたくさん抱えています。

一番大きな問題は、男性心理です。
まず、男性は女性と違い、お化粧をすることがないので、
自分の顔の変化を受け入れづらいのです。

カッコ良くなりたい。でも、顔が変わり過ぎるのは困る。
でも、変化が分からないのだったら、整形を受ける意味がない。
そんな気持ちでカウンセリングや手術を受けに来られる方がたくさんいらっしゃいます。

医師の立場から言えば、矛盾したメチャクチャなことを
おっしゃっていることになるのですが、その微妙な気持ちや感覚を
汲み取ってデザインしていくのが、男性整形の難しさなのです。

それから、クリアすべき問題にダウンタイムの短さがあります。

男性は勤務されている方が多いので、仕事を長期間休むわけにはいきません。
ダウンタイムを極力短くしないと、整形手術を受けることができないのです。
その意味で、腫れが少ない手術ができる私にとって、男性患者様から非常に喜ばれました。

しかし、男性はまぶたが厚い方が多く、二重まぶたの
切開法の手術をすることも多くなります。
いくら、腫れが少ない手術ができるとは言え、
腫れ、内出血がゼロというわけにはいきません。

特に内出血が引いてくるのに、時には1~2週間程度の時間がかかることがあります。
その期間、仕事に行かれる場合はメイクでうまく隠してもらった方が良いのですが、
男性はお化粧の仕方が分からないのです。
そして、男性である私も、お化粧の仕方の指導ができません。

そこで、メイクの研究を始めた時に知ったのが、嶋田ちあきさんだったのでした。

当時、すでに嶋田ちあきさんは、
日本のトップクラスメイクアップアーティストとして君臨されていましたが、
初めての著書を出されたばかりの時でした。

嶋田ちあきさんの修行時代の話で私が感銘を受けたのが、
自分は他人のメイクをしないで他のメイクアップアーティストが
メイクをしているのをじっと見続け、
ある日、急にメイクがうまくできるようになったという内容の話でした。

以前、私が勤務していた大手美容外科では、
最初に入職すると、2,3回埋没法の見学をさせられます。
そして、「やってみますか?」と言われ、
生まれて初めての埋没法の手術を行うことになるのです。

当時、美容整形はバブルの時代で広告さえ打てば
患者様はいくらでも来て、医師の数が足りなかった時代です。
それでも、埋没法は2,3回見ただけでできる手術であるはずがありません。
当然、ひどい結果になりますが、それがまかり通った時代だったのです
(今でも大手美容外科ではそうしているのかもしれませんが)。

私は手術をするのが怖くて、ずっと見学を続けました。
自分でやれそうに思えるまで何度も見学をさせていただき、
埋没法ができるようになりました。

埋没法ができるようになれば、次のステップとして
切開法の手術に進むことになります。
人の顔にメスを入れるなんて、当時の私には考えられないことでした。

本当のことを言えば、現在の私でも、人の顔にメスを入れることに
ある種の心理的抵抗があります。
だからこそ、絶対失敗するわけにはいかないと、
毎回、真剣に手術に取り組みますし、良い結果を残せるのです。

私から見れば、形成外科出身の先生方は、
人の顔を切ることを簡単に考え過ぎている方が多いような印象を受けます。

前日大酒を飲み、二日酔いの日でも手術ができるようになったら一人前と
豪語する形成外科出身の先生もいらっしゃいますが、私からすれば論外です。
私自身は目白ポセンシアクリニック開院と同時に禁酒の誓いを立て、
数年間は1滴も酒を飲みませんでした。
現在でも、酒はほとんど飲みません。それくらい、真剣に診療に取り組んでいます。

当時、人の顔にメスを入れることに抵抗があった私は、
自分が行う手術を埋没法と豊胸術くらいにとどめ、
後は業務としてはカウンセリングを行い、
業務のない時は手術見学を行いました。

ある日、総院長から呼び出されました。
「どうして手術をしないのだ。
手術をしないのなら永遠に手術はうまくならない。
手術を失敗してもこちらで責任を取っているではないか。
手術をしなさい。そうしないと、給料も上げられないよ」

確かに、手術に失敗するドクターがいても、和解金や裁判費用は
クリニックが払ってくれていました。
しかし、私にとっては、そんなことが問題ではなかったのです。
自分が担当した患者様が、私の技術が未熟なせいで
良い結果にならないという事実が発生するのが嫌だったのです。

私は、総院長に申し上げました。
「給料は上げていただかなくて結構です。
自信がつくまで、もうしばらくこのまま見学を続けさせて下さい」

以前、私のクリニックのスタッフにこの話をすると、
「先生、カッコいいですね」と言われました。

しかし、現在、経営者でもある私としては、
ある意味、赤面するようなお恥ずかしい話なのです。
なんて扱いにくい、生意気な社員だったのだろう。
そんな人間をよく辞めさせず、置いてくれていたなと、
今でも総院長には感謝しています。

それと同時に、私を辞めさせない方が良いメリットが、
そのクリニックにはあったのです。
私は、心理学を学生時代から勉強していたので、
当時から私はカウンセリングがうまく、患者様から人気があったからです。

ここで話を急に変えますが、西洋では、何かを習う時、練習をします。
しかし、伝統的な東洋の練習法は、見取り稽古を中心とします。
何年もやらせてもらえず、ひたすら雑用をしながら先輩が行うのを見続けるのです。
見続ける中から、動作、タイミング、呼吸といった微妙な感覚を掴み取って、
覚えていくのです。

私は、茶道や空手など東洋の伝統的な文化を学んでいたので、
見取り稽古の重要さを知っていました。
そして、ずっと見学を続けていれば、いつかできる時が必ず来ると信じていました。

そして、とうとうその時がきたのです。
ある日、突然、手術ができるようになったのです。

これは、外国語を勉強している人にも分かる感覚だと思います。
最初はどんなに練習してもなかなか、しゃべることができません。
しかし、ある日、急にしゃべれるようになる時がきます。
そんな感覚なのです。

手術のコツさえつかんでしまえば、後はそんなに難しくないのです。

私はいろんな手術に挑むようになりました。
そして、コツをつかんでしまっているので、
患者様にご迷惑をおかけすることはわずかでした。

以前、私のクリニックで手術を受けた男性患者様の感想に、
「先生も今は手術がうまいけど、昔は失敗しながらうまくなって、
ここまでの技術になったのだろう」
という意味のことを書かれていた方がいらっしゃり、
それを読んで、苦笑いしたことがあります。
誤解だからです。
私は、失敗を極力しないように十分、配慮しながら学んだのです。

このブログは、患者様だけでなく、同業者、
そして、現在、修行中の美容外科医の方も読んでいらっしゃるようなので、
現在、修行中の美容外科医の方へは、どうぞ、
患者様を実験台にして手術をうまくなろうなんて思わないで下さいと
申し上げたいのです。

見取り稽古という方法があるように、
上手な先生の手術を何度も見せていただき、
脳の中にそのシーンを焼きつけ、頭の中で何度も何度も
イメージトレーニングを続ければ、
患者様にご迷惑をかけることなく、手術がうまくなれるのです。

そんな自分の修行時代と、嶋田ちあきさんの修行時代が
オーバーラップしていたので、昔から嶋田ちあきさんのファンだったのです。

メイクショーが終わると、舞台裏に戻られていた嶋田ちあきさんにご挨拶に伺い、
少しの間、お話をさせていただきました。
気さくで性格もとても良い方でした。



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嶋田ちあきさん



BRILLIAGEというブランドから嶋田ちあきさんが開発された
ベースメイクが発売されています。

私も、ファンデーションを塗り壁のように塗りたくった女性を見て
苦笑いしてしまうことがありますが、嶋田ちあきさんによれば、
ベースメイクをしっかりすることで、ファンデーションの量を
極力少なくすることができ、自然な美しいメイクができるのだそうです。

今回、嶋田ちあきさんから、ベースメイクの重要性をお教えいただきました。
ベースメイクをしっかりとすることで、肌のくすみをなくし、透明感を出し、
肌のデコボコをなくし、張りを出して、リフトアップすることができるのです。

ぜひ、機会がありましたら、BRILLIAGEのベースメイクを一度、お試し下さい。


目白ポセンシアクリニック




プロフィール

永久 晶浩(ながひさ あきひろ)

Author:永久 晶浩(ながひさ あきひろ)
国立神戸大学医学部卒業
目白ポセンシアクリニック院長
https://ssl.possenssia.com/profile/
心のあり方まで含めた「美」についての総合研究者

古代ギリシアから現代アートまで古今東西の芸術的文化を研究している

主な著書に「アルファ型美人のすすめ~愛される美人vs.愛されない美人~」「『NO』と言えれば人生は開ける」

診療日誌を日々更新中

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